2009年3月31日火曜日

Broの肖像(再会)



ローリング・ストーンズの曲に「友を待つ」というバラードがありました。

I'm not waiting on a lady
I'm just waiting on a friend

 当時は特別な友人について歌ったとても良い曲だと思いましたが、
まだまだ子供だった私はこの曲の真意を理解することが出来ませんでした。

 学生時代の友達と本当に久しぶり会いました。まるで時計を逆回転させたような特別な1日でした。学生時代の友人は会えば直ぐにあの当時に戻れます。ほぼ1日一緒に過ごしたのにまだまだ話し足りないくらい、瞬く間に時間が過ぎました。

 ストーンズの「友を待つ」、プロモーションビデオがとても印象に残っています。NY、マンハッタンにありそうな古いアパートの前でミック・ジャガーがキース・リチャーズと待ち合わせをして他のメンバーが待つパブに向かうのですが、子供が学校の帰りに待ち合わせをして出掛けるのに似てとても微笑ましいビデオです。今回、我々も集まりが催された学校の跡地から駅前までぶらつきましたが、ストーンズのビデオに何処となく似ていましたね。

 学校跡地?そう、我々の母校は今や要塞のように馬鹿デカイ マンションに姿を変えました。場所を移転して学校の名前まで変わってしまったので実際には我々の母校は存在しないのです。唯一、学校の前にある教会が当時の面影を忍ばせるものでした。また何時この教会もなくなってしまうか分からないのでブロンプトンと共に教会の写真を記念に撮りました。(こんな事してたから集まりに遅れてしまいました)考えてみれば皆で記念写真でも撮れば良かったと今更ながら思います。

 ストーンズの「友を待つ」が収められたアルバム「Tattoo You」は、'81年にリリースされています。奇遇ですが我々が学校に入学した年なのです。当時はベストヒットUSA(偶然ですがこの番組も'81年から始まっています)でこのプロモーションビデオを見ていたと思います(笑)
 ようやく私も「友を待つ」を聞ける年齢になったのかもしれません。楽しい時間を有り難う、是非また会いましょう。

2009年3月29日日曜日

Broの肖像(井の頭公園 神田川)


 神田川は古い流行歌の影響もあって全国でも広く知られている東京の河川です。しかし神田川の水源が井の頭公園にあることは東京人でも案外知らないように感じます。

 井の頭公園の近辺は縄文時代から質のよい湧き水が出たところとして知られ、徳川家康が造らせた日本最古の上水道、神田上水はここ井の頭公園の湧き水を源泉としていました。神田川は江戸東京の人々の暮らしを古くから支えてきた歴史のある河川なのです。(神田川と呼ばれるようになったのは1965年の河川法改正からになります)
 神田川の源泉はお茶の水と呼ばれ、徳川家康がこの水を愛しお茶を点てたことによると言われています。お茶の水から出た湧き水は(現在は水量が少ないのでポンプアップしている)公園内にある井の頭池で貯水されて水門橋と呼ばれる小さな水門から神田川は始まります。

 神田川は水害を防ぐために殆どがコンクリート護岸ですが、水門橋から夕やけ橋と呼ばれる公園内の夕日が綺麗に見える橋までの僅かの間には昔の神田川の面影が残っています。
 写真は先日紹介した井の頭公園駅の裏から夕やけ橋の方向にレンズを向けたものです。対岸まで渡ることが出来る大きな石が置かれており、ブロンプトンを石の上に置いて春の神田川を撮影してみました。(これはブロンプトンならではの芸当です)
 井の頭池沿いの桜は大変有名ですが、少し離れたこの辺りにも大きな桜が数本あります。また、神田川沿いの桜も大変趣があります。いよいよ今週には見頃を迎えそうです。

2009年3月25日水曜日

Broの肖像(Change!)

Hey. We're gonna change.

Oh Yeah.

   
Oh Yeah.

Hey. We're gonna change.


Oh Yeah.

    Oh Yeah. hohumn...


Hey! We're gonna change!!


Oh Yeah!!

   Oh- Yeah! Take me to the bridge!!


Don't let me down~♪
Don't let me down~♪

2009年3月22日日曜日

Broの肖像(井の頭公園駅 高架下)


 東京は高層ビルや人込み、密集した住居という自然とは程遠いイメージがありますが、日比谷公園、新宿御苑、代々木公園、等々大きな公園が沢山あって思いの外、東京には緑が多いと思っています。
 私の住む武蔵野、三鷹地域にも幾つかの大きな公園があります。中でも吉祥寺駅に近い井の頭公園は休日になると近隣の住民だけでなく、遠方からも大勢の人が訪れる地域の顔と言える公園です。また、井の頭公園は映画やTVのロケーションにもよく使われるのでその名前や風景は広く知られています。
 井の頭公園は吉祥寺駅からではなく敢えて1つ手前の井の頭公園駅(京王 井の頭線)から井の頭公園に入ることをお勧めします。井の頭公園駅はローカル線の小さな駅ですが、ホーム沿いに桜並木があり、春は桜が大変綺麗な駅です。そして、もし井の頭公園駅へ行く機会があれば改札を出て右に曲り、階段を降りて井の頭公園に入ったら小さな橋を渡ってください。すると写真の場所に出てきます。

 70年代半ばに「俺たちの旅」というTVドラマがありました。リアルタイムで見ていなかったのですが、中学生の頃、学校から帰る時間帯にこのドラマが再放送されていました。このドラマが個人的に印象に残った理由は大変馴染み深い井の頭公園がロケーションに使われていたことにあります。当時は自分の住む街がTVドラマの中に出てくることで大変不思議な気持ちになりました。当然フィクションであることを承知していたのですがとてもリアリティがあったのです。
 写真の場所は井の頭公園内にある京王 井の頭線の高架下です。よく「俺たちの旅」のシーンに出て来た場所でした。何でもない場所なのですがこの高架下を潜ると何故か「俺たちの旅」を思い出してしまいます。日がな薄暗い場所ですが、夕方になると斜光が射込んできて木々や葉を美しいシルエットに映し出します。午前中よりもこの時間帯がとてもよい雰囲気になる場所です。

2009年3月16日月曜日

TSRの肖像(泥よけは格好が悪いのか?)


 自転車に泥よけをつけることは格好が悪いと思っている人が多いようです。
 ブロンプトンのようにパシュレイ TSRには泥よけが標準ではついていません。競技用の自転車として使うつもりがない自転車に泥よけは必須と考えているのでTSRを購入する際に泥よけをつけて欲しいと自転車店に伝えました。しかしお店の反応は悪く、モールトンに泥よけをつける人は殆どいないので泥よけがつけられるか分からないと言われました。パシュレイのモールトンには純正の泥よけがあることを事前に調べていたので輸入元のダイナベクターに確認をしてもらい、お店側も納得をしてTSRに泥よけをつけることになったのですが、納車時に受け取った自転車はフロントブレーキを掛けるとブレーキアーチが泥よけを挟んでしまう正常ではない状態でした。お店側からは泥よけをつけてみたけれどこれ以上は上手くつかないと言われました。純正の泥よけなのにおかしな話だと思いましたが、これ以上改善しようとする意志や様子も伺えなかったので仕方なく自転車を受け取ることにしました。
 こうなったら自分で泥よけの取りつけについて調べるしかありません。モールトンを取り扱うお店に泥よけがフロントブレーキに干渉している様子を動画で撮ったものを見せて廻りましたが、どこのお店もモールトンに泥よけをつけたことがないという答えでした。特に印象的だったのは泥よけをつけると格好が悪いので泥よけをつけるくらいなら品質のよい雨具を買うようにお客に勧めているということ。私は本末転倒な話だと思いました。結局、ダイナベクターに相談をして泥よけを留めている位置が間違っていることが判明してようやく問題の解決となりました。

 東京の年間降水量(年間平均降水量_平年値)は1466.7ミリ、雨の多いと言われるロンドンが750.6ミリ。比べると東京の方がおよそ2倍も降水量は多いのです。泥よけをつけた自転車は格好が悪いのか?その辺は個人の主観によりますが、雨の多い日本で自転車を乗る場合は泥よけはあった方がよいと考える方が正常だと思うのですが、如何でしょうか?ちなみにモールトン博士も自身のモールトンに泥よけをつけて乗っています。

 最近は泥よけどころかブレーキまでつけない自転車が格好がよいという風潮があるようです。泥よけをつけないことは自分が泥だらけになるだけですが(実は飛び散る雨水は周りの人にも迷惑をかけているのですが)ブレーキを外すことは一般道路を走る自転車のルールを逸脱した行為です。またこのようなことをファッションのように演出して助長するメディアや自転車店は大変無責任で大きな問題があると私は思っているのですが、如何でしょうか?

2009年3月14日土曜日

TSRの肖像(コックピット)


 TSR-9に乗って違和感があったのが標準のバーハンドルです。
私の身長は約180センチ、自分の背丈にサドルの高さを調整すると標準のバーハンドルまでの距離が遠く感じました。サドルの前後位置と同時に角度を変更出来るステムも調整したのですがなかなか上手いポジションが見つかりません。少し長く乗ると張り出すように伸ばしている腕が辛く、肩も凝るようでどうもいけませんでした。
 当初、私のパシュレイはフレームに大きな問題がありました。暫くしてフレームを交換をすることになり、その際に気になっていたハンドル周りも変更することにしました。主な変更箇所を記すと、

  • ハンドルをモールトン専用のアニバーサリーハンドル(ニットー製)と呼ばれる幅の狭いセミドロップタイプに交換しました。ゆったりとした姿勢で自転車に乗りたかったので、なるべく体の近くにハンドルのグリップが位置するようにハンドルは上下逆さまに取りつけていわゆるアップハンドルにしました。(アニバーサリーハンドルはどちらでも使えるようになっています)
  • ハンドル交換に伴ない、ブレーキレバーとグリップも交換しました。ブレーキレバーはフレンチ風にリバースレバーを選びました。拘りはグリップの色をTSRのフレームカラー、ジルコニウムに合わせてグレーにしたこと。現行品より少し古いダイナコンペの製品を探してつけました。この手のブレーキレバーはハンドルの末端に挿入して装着するものが多く、同時にブレーキのワイヤーはハンドルチューブの中を通すためブレーキレバー専用のハンドルを使うか、そうでない場合はハンドルに加工をする必要があります。その点、ダイナコンペのこの製品は専用のグリップが付属しており標準的なハンドル径であれば未加工で取りつけられます。
  • ステムを標準の可変ステムからBSモールトン用のアヘッドステムに交換しました。軽量化と共に標準のステムに比べて見た目が大分すっきりしました。アレックス モールトンのサインが入っていることもちょっと嬉しい変更ポイントです。またステムに合わせてヘッドキャプもプラスチックからアルミに変更しました。
  • アヘッドステムの変更の際にコラムスペーサーをTSR専用のロングタイプのスペサーに交換しました。TSRの標準のコラムスペーサーは黒いカーボンのスペーサーがついていますが、色、素材共に違和感がありTSRのデザインにはミスマッチです。細かい事ですがコラムスペーサーをアルミに変えることで印象を大分改善出来ます。TSRのコラムスペーサーは1インチ径、市販のコラムスペーサーは長いもので3センチ位まであるようですが、実際には長いスペーサーは殆ど見つけることが出来ません。例えばBSモールトン用のアヘッドステムを取りつけた場合でスペーサーに必要な長さは約7センチ。従って短いスペーサーでは複数に重ねて使うことになり、スペーサーの継ぎ目が気になります。尚アヘッドステムの本来の使い方はスペーサーを細かく調整してステムの高さが変更出来ることにありますが、現状でステムの高さを低くして使うことがないので短いスペーサーを複数入れる必要もありません。よってロングスペーサーを使って継ぎ目が目立たないスレッドステムのように見せることにしました。

 TSR-9のハンドル周りはヘッドパーツを除くと標準から好みのパーツに変更する結果になりまりました。特にアニバーサリーハンドルに変更したことで無理のない楽な姿勢でTSRのシルキーライドを素直に楽しめるようになりました。またこのハンドルは家内にも大変好評です。ユニセックスで楽しめる自転車というモールトンの思想に合ったカスタマイズになりました。

2009年3月8日日曜日

Broの肖像(ピーコック スーツ)


 折りたたみ機構と同様にブロンプトンの優れた特徴と言われるフロントキャリアシステムは本当によく出来ています。またフロントキャリアシステムで使える純正のパニアバッグ類も実用的で使い易いものばかり、殆ど非の打ち所がありません。
 一方、ナイジェルスミス&サンズのバックは純正バッグとは正反対の性質です。ツイードと革の品質は悪くありませんが縫製は日本の管理下で作られる中国製に劣ります。またバッグの着脱は革のベルトで行うためワンタッチではありません。特にハンドルにとりつけるハンドルバッグはフレーム本体に取りつけるフロントキャリアシステムに比べるとハンドル操作への影響があるかもしれません。(幸い容量が少ないのでそれほど影響はないと思います)ベルトに使われているカシメは猫の爪のように鋭いバリがあるものを平気で採用しているため其処ら中に引っ掻き傷がつきます。(カシメを外して傷がつかないものにつけ直しました)と、ここまで読むと悪いことばかりです。
 では何故使い難いバッグをわざわざ使うのか?正直に言えばツイードと革の風合いにやられました。また、いかにも自転車用のバッグという製品ではなくブロンプトンに似合うもの、そして他の人とは少し違うものを使いたいということも多分あります。

 ブロンプトンの純正バックで個人的に気になるのは無難な黒ばかりということ。あのデザインには黒が似合っていますが、皆が黒のバッグではちょっと寂しいと思います。1960年代に起こったピーコック革命ではないですが自転車につけるバッグを好みでいろいろ試して遊ぶことも一興かと思います。

 最後に1つ、ブロンプトンのパニアバッグは容量が大きいこと、色が黒いことによってバックの中は真っ暗闇、バッグの中に小さな物を入れると取り出す際、見つけることに苦労します。幸いナイジェルスミス&サンズのバックではそのようなことはありません。このバッグについて少し肯定的なことが書けてほっとしています。

2009年3月4日水曜日

Broの肖像(野暮天)


 祖父は神田神保町の生まれの江戸っ子でした。お墓を東京の郊外へ移すことになった時も、俺は入らないと最後まで言っていました。アルコール類は飲めないのに見栄っ張りで、3千円だと思って棚から下ろしてもらったワインが実はゼロが1つ多い高価なものであった時も何も言わずにそのまま買って帰って私達にくれるような気前がよい人でした。
 勤めをしていた頃に撮られた集合写真を眺めると皆が黒のスーツ姿なのに祖父だけ焦げ茶のジャケットにグレーのパンツ姿で写っているのですぐに祖父と分かります。服装には自分なりの拘りがあったようで上下を揃えて着ることを野暮と言って嫌がりました。江戸っ子の気質、そのうえ天の邪鬼な性格であったため、これみよがしの恰好や行為が嫌いだったようです。
 祖父の影響なのか母も私がスーツを着ることを嫌いました。私が学生時代に初めて買った正装もスーツではなくブレザーとグレーのパンツスタイルでした。反面、私はスーツに対して憧れがあったのですが、残念ながら学校を卒業をして以来、未だにスーツを着るような仕事に就いたことがありません。

 写真はリーベンデールで購入したナイジェルスミス&サンズのハンドルバーバッグです。祖父の代から続くアンチスーツスタイルの反動でサドルバッグそして以前ブログで紹介したマッドフラップまで含めると立派なスリーピースになります。天から野暮天!と祖父の声が聞こえてくるようです。

2009年3月1日日曜日

Broの肖像(自転車の居場所)


 ここ最近、自転車はブームのようで新聞、TV、雑誌等、マスメディアも積極的に自転車を取り上げているように感じます。その殆どは“エコ”であるとか“健康維持によい”等、自転車に対して肯定的なものが多いようです。一方で日本国内の自転車を取り巻く状況を冷静に眺めると決してよいことばかりとは言えません。特に都市部、駅周辺の放置自転車は深刻な社会問題です。
 放置自転車を減らす対策として駅周辺には自転車専用の駐輪場が積極的に作られているようですが、依然としてその数が減っている実感はありません。何故放置自転車が減らないのか?ということに関しては様々な理由が考えられ、決定的な解決策を考えることは難しいようです。単純に言えば土地に対して自転車の利用者密度が高いということだと思います。

 日本でも既に似たような取り組みを実施している地域もあるようですが、2007年からフランスのパリで始まったレンタサイクル、“ヴェリブ”は利用者が多く、新しいパリの顔にもなっているようです。“ヴェリブ”が放置自転車の直接的な対策になっているかは定かではありませんが、レンタサイクルという決して新しくない手段を使いながら、“ヴェリブ”という新しいブランドに演出して見せたところは流石に国際都市パリという感じがします。“ヴェリブ”はパリ市民のハートを掴んだだけではなく観光客にも人気があり、新しいパリの観光手段としても利用されているようです。

 真面目は日本人の優れた性質ですが反面、物事を堅苦しく考えてしまうところもあります。自転車に関心がない人達にも自転車が単なる移動手段ではなく、お洒落で楽しいものとして演出して見せた“ヴェリブ”には都市で上手に自転車を使うヒントがあるように感じます。