2010年12月31日金曜日

ガバナー メインテナンス キットの中身


 パシュレイ・ガバナーがイギリスから届いて自転車と共に楽しみにしていたのがこのメインテナンス キットと呼ばれるもの。焼海苔の缶のような円筒形のパッケージの中には工具や補修品の他に思わぬものも入っているのです。


6ミリのアレンキーと13、15ミリのスパナが各1本、そしてスペアチューブが1本


3-IN-ONEのオイルとブルックスサドルオイルが各1つ


 そしてガバナーブレンドの紅茶が1袋。流石にイギリス、そしてこの自転車の性格も表した洒落た演出です。どのような味と香りがするのかとても楽しみです。

 今年最後のエントリーとなります。良いお年をお迎えください。そして来年も宜しくお願い致します。

2010年12月26日日曜日

Guvの肖像 ちょとインプレ


 午後からパシュレイ・ガバナーに乗って国分寺へ出掛けました。鉄で出来た同じイギリスの自転車でありながらブロンプトンともそして同じパシュレイのTSRとも異なる性格の自転車です。当たり前ですが・・・
 ガバナーを選んだ理由は様々ですが今まで小径車ばかり乗ってきたので正反対の自転車に乗りたかったということと、何よりもこのクラシックな佇まいにやられました。ガバナーは数値では表すことが出来ない大変雰囲気のある自転車、僕はそういうものに本当に弱いのです。


 今回、友人の紹介により押上にある寺田商会さんで整備をして頂きました。大変気持ち良く走ります。革サドルに跨がりノースロードスタイルのハンドルを掴むとかなり前屈みの姿勢になります。そしてこの独特な乗車姿勢もガバナーの特徴というこのとに気づきます。ペダルを踏み込むと太く大きなクリーム色のタイヤは思ったよりも軽く転がります。ブロンプトンで慣れ親しんでいる内装変速機ですが古風なサムシフターはブロンプトンのそれより遥かに洗練されたタッチで変速が決まります。内装ハブのブレーキはガッツーンとは効きませんがこれも慣れ、この自転車の個性と捉えています。一挙一動に何とも言えない雰囲気があります。使い古された表現ですが自転車と対話をしながら走るという感じです。
 ガバナーを今日の自転車技術の上で評価しようとするとあまり面白くありません。この自転車はただ速く走るためとか、また実用車として考えると落第点がついてしまいます。そのようなこととは別の次元にある自転車、ある意味では大変贅沢な自転車それがパシュレイ・ガバナーと言えると思います。

2010年12月25日土曜日

Guvの肖像 わくわく クリスマス!


寒く、風も強く、今日は決して自転車日和とは言えないお天気でした。


手はかじかみ、鼻水も流れだす有り様、頭が少し痛くなる感じさえありました。


メッセンジャーバッグの中に頭痛薬が入っていないことに気づいた時は正直「しまったっ!」と思いました。


寒いのは結構平気ですが頭痛持ちなので何時も薬を持ち歩いています。困ったものです。


寒く、風が強く、そして頭痛薬を持っていなくても今日は大丈夫でした。何故?だって今日はクリスマス!

2010年12月10日金曜日

大人の工場見学(パシュレイ サイクルズ)

 最近「大人の工場見学」が人気のようですが、この映像はイングランド中部、ウォリックシャー州 ストラトフォード・アポン・エイボンにあるパシュレイ サイクルズの工場を紹介したものです。日本ではモールトンの模造品を製造していることで知られていますが、同社はイギリスで最も歴史のある自転車メーカーで、3輪車からスポーツタイプの車両まで様々な種類の魅力的な自転車を自社で開発製造しています。
 この映像はガバナーという車両のアクセサリーをバーミンガム・インスティチュート・オブ・アート&デザインのプロダクトデザイン専攻の学生に開発してもらう為に作られた資料映像のようですが、学生のみならず私にも大変興味深い内容でしたのでここに紹介します。

2010年12月9日木曜日

ヤー・ブルーズ

何だかとても疲れた、死にたい(笑)

2010年11月21日日曜日

Broの肖像(紅葉散歩)


 国分寺へ打ち合わせに行く途中で綺麗に色づいている大きなイチョウの木をみつけてました。
 東京都の木として都民にも親しまれているように東京にはイチョウの木が沢山あります。そしてこの時期はイチョウ並木の名所に多くの人が集います。しかしながら人知れずこのような所で凛と立つイチョウもなかなかよいものです。

 野川沿いの道を走りながら紅葉を探しましたが、案外イチョウやカエデなど紅葉を楽しめる樹木が少ないことに気づきました。野川公園の一角でようやくカエデの木を見つけて眺めているとぽつぽつ雨が降り始めたので家路へと急ぎました。久しぶりに自転車にも乗れて今日はよい気分転換になりました。

2010年11月16日火曜日

My ever changing moods-The Style Council

 大袈裟な言い方ですが最近、生活すること、日々生きることにもの凄く疲れを感じます。正直誰にも会いたくないし話しもしたくない。電車に乗りたくない、街にも行きたくない・・・TVや新聞、ネットも見たくないしそういうものは特に鬱陶しく感じる。胸の奥底にあるのは何時もそのような気持ち。ちょっと懐かしいスタカンのこの曲は今の私の気分を代弁してくれるようです。

2010年11月9日火曜日

サイクルモード インターナショナル 2010


「サイクルモード インターナショナル 2010」に連れて行って頂きました。
 噂には聞いていた催しですが、観るのは初めて。思ったより人が少なく、おかげでゆっくりと観て回ることが出来ました。ちょっといっぱしの自転車乗りになった気分です。


 今回、上げ膳据え膳でご案内をして頂きましたFLENDER様に感謝を申し上げます。大注目の自転車にも偶然出会えて大満足の展示会でした。南インド料理も大変美味しゅうございました!!有難うございました。

2010年11月3日水曜日

ぼやき(The Kiss "Hard luck woman")

「白髪は輝く冠、神に従う道に見いだされる。」(箴言16:31)

「あら、だいぶ頭が白くなったわね」久しぶりに会った方からそのように言われました。
 ここ数年、白髪が目立ちはじめて自分でも凄く老け込んだように感じます。髪の毛が白いだけで人は老けて見えるのか?顔の皺や体形等、当然その他にも原因はあります。しかし白髪だけでも人は老けて見えるのです。
 学生の頃にドラマ制作という授業があって何故か私が老人役に抜擢されました。また幸運にもプロの方に老人役のヘアメイクをして頂きました。そしてその時に髪の毛を白くするだけでも人は老けて見えることを知りました。「なかなか似合っているね」なんて言われても正直嬉しくなかったのですが、今にしてみれば大変良い経験をさせて頂きました。

 白髪頭も真っ白なら様になるのですが私のように白と黒が中途半端に混ざった状態ですと汚らしく感じます。特に私の場合は前髪に白髪が集中しており、全体のバランスが悪いのです。猫なら白と黒でも可愛いのに・・・と思ってしまいます。

 白髪で印象的な人、沢山いらっしゃいます。北村英治バート・バカラックマイケル・マクドナルド・・・皆素敵でカッコいい!しかし個人的に白髪でとても印象に残っているのは米、ハードロックバンド キッスのドラマー、ピーター・クリスです。小学生の頃に「ハード・ラック・ウーマン」を歌うピーター・クリスを見て「若いのに髪の毛が白いじゃん!」と驚くと同時にいたわしくも感じたのです。そう言えばピーター・クリスって猫キャラだったのですね。これは今見てもあまり可愛くないなー・・・と思います。

2010年10月27日水曜日

独り言(Yesterday Once More)

東京も昨晩から気温の低下を肌で感じるようになりました。帰宅際、郵便ポストの中を覘くと何時もと変わらず不動産関連の広告が入っていた他、郵便局から年賀状の予約販売を知らせるチラシが混ざっており、今年も既にそのような次期なのか・・・少し感慨深くなりました。

 今朝、駅構内で大きな声で歌を歌う独りの女性を見掛けました。程なくその歌がカーペンターズのYesterday Once Moreであることが分かりました。片手に旅行のパンフレットが入ったビニール袋を下げて靴下も履かずにサンダル姿、乾燥した足はまるで象の脚のように太く浮腫んでいました。決して上手い歌ではありませんでしたが心に突き刺さるYesterday Once Moreでした。

2010年10月22日金曜日

お茶濁し(気になる Pashley Clubman)


 Pashleyのサイトに気になる2台の自転車が発表されています。
Clubman CountryとClubman Urban。実は昨年ロンドンのアールズ・コートで行われたサイクルショーでプロトタイプがお披露目されてから個人的に注目をしていました。当初は今年の春に販売と聞いていたのですが1年経ってようやく製品の目処が立った様子です。残念ながら日本での販売は未定(分かりません)です。


 Clubman Countryは多目的に利用できるツーリングモデル。レイノルズ531を使ったフレームには携帯ポンプ用のペグとボトルケージ用の台座が2つ付いています。また標準仕様で泥除けも付属しているようです。一見すると最近日本でもリバイバルの兆しがあるランドナーのように見えますがツーリングに出掛ける時は泥除けとサドルバッグを取り付けて、クラブのタイムトライアルレースに出場する時には泥除けなど余計なものを外してしまう。往年のクラブモデルのような使い方が楽しめる自転車です。


 Clubman Urbanは主に街乗りを想定した自転車。フレームはClubman Countryと同じくレイノルズ531が使われていますが携帯ポンプ用のペグやボトルケージ用の台座など余計なものはなく、泥除けもオプション扱いのようです。変速機はSturmey-ArcherのS3X-3(内装3段の固定)、又は最新のS2C-2(コースターブレーキが付属した内装2段、変速は反時計回りにペダルを回し、更に回すとブレーキングできる所謂デュオマチック)が選択できます。また前輪ブレーキもSturmey-ArcherのX-FDドラムブレーキになっています。Clubman Countryと同じフレームジオメトリーながら比較すると大変すっきりした印象です。個人的にはシンプルでメジャー・テイラータイプのハンドルバーが目を惹くこちらのモデルが特に気になります。


 最近クラシックなスタイル(ホリゾンタルフレーム)の自転車がやけにカッコよく感じます。このような自転車にちょっと大きなサドルバッグを付けて(お茶の道具等を入れるのが良いなー)出掛ける。浮世を忘れゆったりとした時間を過ごすには理想的な自転車に思えます(^^;

2010年10月14日木曜日

Broの肖像 秋の山陰旅行1(米子ナイト)


 ここ3年続けて私たちは山陰地方への旅行を楽しんでいます。山陰には日本の原風景が残り、食べ物が美味しく、人々は人情味に溢れ皆とても親切です。そして此処では時間がゆっくりと流れていきます。

 今回、初めて旅行先に自転車(ブロンプトン)を持って行きました。実は自転車を持っていくことに私はあまり積極的ではありませんでした。一方、家内はこの件に関して大変前向きでした。今回、何事も経験と言う家内の言葉に従い実行してみることにしました。
 いろいろ考えた結果、自転車は出掛ける前にヤマト便の「らくらく家財宅急便」で送りました。東京から鳥取県米子市まで¥3,200/1 台の送料が掛かりましたが、レンタカーを借りることを考えれば割安と捉えました。おかげで旅の往復路は何時もと変わらない荷物量で済みました。


 ホテルに着くと予定通り自転車は届いていました。自転車の状態を確認することも兼ねて夕飯を食べに早速自転車で米子の街へ出ました。お店の場所を確認して「これから自転車で伺います」と電話を入れておきました。この時お店の方は一体どんな自転車で来るのだろ?と思ったようです。着くや否や「店内で自転車を保管してもよいですか?」と尋ね、小さく折り畳まれた自転車を見て更に驚いた様子でした。ご覧の通り2台のブロンプトンはカウンターの下に収まりました。帰りはお店の前で従業員とお客さんに囲まれて自転車の組み立て実演をすることになりました。皆さん興味津々のご様子でした。


 米子駅前まで続く綺麗に整備された大通りは車道、歩道共に道幅が広く、安全にそして気持ちよく自転車で走ることが出来ます。夜の米子の街は人も車もまばらで暗くとても静かです。家内のブロンプトンのテールランプがひときわ鮮やかに感じます。


 米子の駅前では客待ちをする数台のタクシーと数人の高校生が物静かに屯している様子が印象に残りました。酔っ払いやギターを持って大声で歌う者、キャスター付きの鞄をゴロゴロ転がしながら彷徨う若者の姿は此処にはありません。米子は駅前も静かで控目です。


 昼夜を問わず忙しなく活動し続ける東京は夜が暗く静かであることさえ忘れてしまいます。夜が夜らしくあること。当たり前のことかもしれませんが何だかとても新鮮に感じた米子の夜でした。

2010年9月11日土曜日

Broの肖像 横須賀ライド(ブルーノ・ムナーリ展)


 弧を描くような急勾配の坂道が岬へと続き、鬱蒼と茂る木々の隙間からは木漏れ日が岩壁に綺麗な水玉模様を映しながら揺れていました。此処、観音埼は三浦半島東端に位置し江戸時代から東京湾を守る要衝でした。明治時代には陸軍の砲台が設置され、その砲台跡が今も残ってます。
 8月最後の土曜日、横須賀美術館でブルーノ・ムナーリ展「アートの楽しい見つけ方」を観た後、心地よい潮風を受けながら海岸線の道を楽しみました。


 以前から訪れてみたいと思っていた横須賀美術館は建物の正面が東京湾に向かって大きく開け、三方は観音崎の森に包まれるように建つ明るく開放感溢れる美術館でした。決して大きくありませんが美術館に自転車専用の駐輪場が整備されていることも好感が持てました。
 ブルーノ・ムナーリ(1907-1998)は、グラフィックデザイン、プロダクトデザイン、絵本の制作の他に子どものための造形教育など多岐にわたる分野で活躍したイタリアの作家です。視覚表現を主体としながらも視覚障害者が楽しめる彫刻作品や素材の持つ感触を楽しむ絵本など、視覚以外の感覚に訴える作品を多く制作していることを大変興味深く思うと同時に、共感しました。美術教育に携わる者として想像力を刺激するムナーリの作品群から学ぶことが多い展覧会でした。


 展覧会を楽しんだ後、観音埼灯台へ向かいました。灯台は先の砲台跡より更に少し上がったところに建っています。灯台の眺望は素晴らしく航行する船舶や対岸の房総半島までが見渡せます。帰り際に受付の気さくな女性に撮ってもらった写真はとてもよい記念しなりました。


 観音埼灯台を観た後、浦賀へ向かいました。海辺は小さな漁村といった趣ですが此処は古くから浦賀は造船の町として知られていた所でした。しかし平成15年(2003年)3月に浦賀ドック(住友重機械工業浦賀造船所)も閉鎖されて駅前は閑散としています。対照的に山側に建つ立派なマンションが奇妙に感じられました。
 長細い浦賀港を挟んで東西に叶神社(かのうじんじゃ)と呼ばれる神社が1つずつ建っています。写真は東岸にある叶神社で背後に明神山と呼ばれる山があり本殿に上がると対岸(西側)まで見渡せます。後で知ったことですが本殿より先にも石段が続き、勝海舟が咸臨丸で太平洋を横断する前に断食修行をしたとされる場所が残っているようです。これは次回是非確認をしてみたいと思います。


 浦賀湾に沿うように走って西側へ行き西の叶神社(こちらが本家だそうです)も拝観した後、神社のそばにある骨董店を覗きました。店の軒先まで並ぶ品々を興味深く眺めながら暫し店主と笑談。ほぼ毎日曜日に東京、鶴岡八幡宮にも出店をされているようなので今度はそちらもを覗いてみたいところです。
 浦賀からペリー公園まで行くと既に午後3時を過ぎていました。この日のサイクリングはここで終了、最寄りの久里浜駅から自転車を素早く?畳んで電車に乗って帰りました。(ブロンプトンは便利な自転車です)

 久しぶりに三浦半島を訪れましたが自転車で廻ったのは勿論初めてのこと。電車や車とは異なる楽しさがあります。 そして今回は此処に昔から国内外の歴史的な境界線があることを実感しました。本当に楽しいサイクリングになりました。最後にのんびり派の我々夫婦を終始笑顔でご案内して頂いたキリマさんにこの場を借りて感謝申し上げます。また是非訪れてみたいと思っております。有難うございました。

2010年8月21日土曜日

Broの肖像 憧憬の風景 3(多摩湖自転車道)


 自然と人工物が邂逅する多摩湖の風景は一種独特な雰囲気が漂っているように思います。静かな湖面を暫し眺めているとデ・キリコが描いた形而上絵画の世界、 又はアルド・ロッシの空想都市のようにも見えてきます。そして懐古趣味的な取水塔の屋根の上にアヲハタジャムのような二等辺三角形の旗を靡かせてみたい、そのような衝動に駆られるのです。


 平地が続く「多摩湖自転車道」界隈の風景は坂の多い国分寺崖線沿いの風景とは異なります。水に恵まれない人が住めない場所でしたが、江戸時代に玉川上水そして野火止用水の開削によって新田開発がされて人々が暮らせるようになりました。畑や所々に雑木林の名残のようなものも見られて所謂「武蔵野」的な風景が残っています。


 「小平ふるさと村」に入ることができました。約1,000平方メートルの敷地に玉川上水の開通によって開発された新田村落(江戸中~後期の武蔵野新田の農家の姿)が再現されています。移築された立派な母屋の軒下に腰掛けて暫しの休憩をしました。茅葺屋根そして当時は風に飛ばされやすい関東ローム(火山灰)の土埃を防ぐために設けられた防風林が夏の日差しを遮ってくれます。居心地がよくエアコンの必要性を感じませんでした。


 「武蔵野」は私たち東京人の心の故郷であり憧憬です。しかし「武蔵野」の実相は曖昧で、それらしい面影を探して頭の中で継ぎ接ぎながら各々が理想の「武蔵野」を再構築しているようなところがあります。その点「野山北公園自転車道」から「多摩湖自転車道」へのルートには「武蔵野」らしさが今もなお姿をとどめているように感じます。
 「多摩湖自転車道」沿いのにはドメスティックなムードが漂うお店が並んでおり興味は尽きません。何故か1人で走るとお腹が空かないので一瞥して通り過ぎるばかりですが、家内と2人の時にはちょっと入ってみたいと思わせます。涼しくなったら今度は2人で出掛けてみようと思います。

2010年8月14日土曜日

Broの肖像 憧憬の風景 2(武蔵野の路 多摩コース)


 3つ目の御岳トンネルを潜り抜けると緑で覆われた狭山丘陵の山懐でした。風景の劇的な変化にちょっと感動です。


 「番太池」という小さな池を沿うように進むと少し離れたところに4つ目の赤坂トンネルがあります。その赤坂トンネルを抜けると薄暗く寂しい場所に出てきました。後からMTBに乗ってやって来た人はここで引き返していきます。どうやらこのトンネルが「野山北公園自転車道」の終着点のようでした。


  赤坂トンネルの先も更に細い道が続いていたのでそのまま進んでみました。草木が覆い被さる路を掻き分けるように入って行くと正面に柵で塞がれた牢屋のようなトンネルが現れました。暗いトンネルの奥に光が確認出来ることから向こう側へは通じている様子です。木に覆われ薄暗いこの場所は風通しが悪く、湿気も多く、また薄気味悪いところでした。汗の匂いを嗅ぎつけて蚊の大群が耳元に近づいてきたので早々に引き返しました。


  道に迷って再び「番太池」に戻った後、「かぶと橋」と表示れた方へ、鶯やヒグラシの鳴き声が響く未舗装路を進んで「多摩湖自転車道」を目指しました。小さな高圧タイヤはあちこちに石ころを弾き飛ばしながら前へ進み、短い距離ですが私もブロンプトンもちょっと頑張りました。
 多摩湖に本当に出られるのか?少し不安になりながら更に狭山丘陵を上っていくと一旦駐車場のような所へ出ました。そこから更に石段が続いています。幸い2人のハイカーが石段を降りてきたので。このまま進めば「カブト橋」へ出られることを確認できました。

 石段を上がった後、更に暫く上ると「かぶと橋」が見えてきました。この橋を渡ると多摩湖を周回する「多摩湖自転車道」に繋がっています。「番太池」から「かぶと橋」までは程よい距離で狭山丘陵の自然を満喫することができる路でした。ただ、この区間は未舗装路で途中に石段もあるため一般には自転車よりも歩く方が楽しめそうです。

 「野山北公園自転車道」から「多摩湖自転車道」へ向かう道程は軽便鉄道の廃線跡を感じられる小さなトンネルが続き狭山丘陵の自然も満喫できる変化に富んだコースでした。春は自転車道沿いの桜並木そして秋は狭山丘陵の紅葉が楽しめるでしょう。季節毎に訪れてみたい道です。
 今回走った「野山北公園自転車道」と「多摩湖自転車道」を含む武蔵村山市内の残堀川と新青梅街道が交差する地点から西武多摩湖線の「武蔵大和駅」までの10.2キロが「武蔵野の路 多摩コース」という散策路になっていることを後で知りました。また「武蔵野の路」とは東京都内を周回する全長270キロの散策路で全部で21コースあるようです。他の「武蔵野の路」を巡ってみるのも楽しそうです。

2010年8月12日木曜日

Broの肖像 憧憬の風景 1(野山北公園自転車道)


 東京、武蔵村山市から多摩湖まで鉄道の廃線跡を自転車で楽しめる道_「野山北公園自転車道」があることを知って早速ブロンプトンで出掛けてみました。3.7kmと短い距離ながら周辺はおおらかで懐かしい雰囲気に包まれ、終盤に小さな4つのトンネルが続く大変趣のある自転車道でした。


 JR青梅線で昭島駅まで輪行して昭島からブロンプトンで「野山北公園自転車道」まで向かいました。自転車道の入口付近は真新しい似た形をした家が道を挟むように建ち並び、廃線跡というよりも暗渠化された道のように見えます。また周囲に「野山北公園自転車道」の表示がなく地図だけでは自転車道の入口を見つけることは難しいように感じました。
 暫く走ると木漏れ日が降り注ぐ桜並木に入ります。そこは蝉たちの大合唱でした。五月蝿い!というよりも懸命に鳴く蝉たちを愛おしく感じて笑みがこぼれます。


 多摩湖に近づくに連れて自転車道の周辺は時間を遡るようにどこか懐かしい風景に変化していきます。この自転車道は大正10年(1921)に村山貯水池(多摩湖)への導水管の敷設工事のために敷いた軽便鉄道(羽村・山口線)の跡になります。工事が終了した後は暫く使用されていませんでしたが、昭和3~6年(1928~1931)と昭和18~19年(1943~1944)に山口貯水池(狭山湖)の堤防工事の砂利を運ぶために復活した後に廃線になりました。現在は自転車や徒歩で楽しめる「野山北公園自転車道」として利用されています。


 横田、赤堀、御岳、赤坂。自転車道の終盤は狭山丘陵を潜り抜ける小さなトンネルが続きます。これらの4つのトンネルから軽便鉄道(羽村・山口線)の名残を感じます。同時にトンネルは「野山北公園自転車道」の大きな魅力にもなっています。
 トンネルの中は想像以上に心地よくひんやりとした冷気が漂っています。暑さで火照った体は冷やされて汗も引いていくようです。トンネルを一気に自転車で走り抜けてしまうことが勿体なく感じて自転車から降りてゆっくり進みました。途中、犬の散歩をしている地域の方から声を掛けて頂きました。最近、私のようにこのトンネルを自転車で訪れる人が多いようです。

2010年7月27日火曜日

フロム ブロンプトン


今朝、ブロンプトンから新製品情報のメールが届いていました。


 8月2日にリリースされるDVD、「History of Brompton」はタイトル通りブロンプトンの歴史を紹介すると共にロンドンの西にあるブロンプトンの工場で自転車が生産されいく様子やアンドリュー・リッチー氏のインタビューそして過去に開催された「Brompton World Championship」の様子なども収められたブロンプトンファンにはちょっと気になる内容のようです。こちらでDVDをほんの少しだけ見られます。ところでイギリスのリージョンコードってどうなっているのでしょうか?Mac(PC)なら問題なく見れるのかな?


 今年の1月にリリースされた「S Bag」についても新しい情報がありました。このバックはフラップの部分がベルクロで簡単に取り外し交換が可能な製品ですが新に2種類のフラップが販売されるようです。


 ちょっと薄汚れた朱色のフラップ「Hose Flap」は消火用ホースの一部を再生利用したもの。この製品は利益の半分が廃棄物再生利用に関するチャリティーへ寄付されるようです。


 トラックの幌を使ってユニオンジャックとブロンプトンの柄が印刷された「Flap Jack」は300個の限定品。白いユニオンジャックの部分はどうやらリフレクターになっているようです。

 「S Bag」はフラップを交換するだけでずいぶん雰囲気が変わることが分かります。また「Hose Flap」、「Flap Jack」共に鞄好きにはとても気になるアイテムです。個人的には「Hose Flap」の方が好みって「S Bag」を持っていないので心配無用です。尚、DVDを含めてこれらの製品は順次ブロンプトンのディラーで取り扱われるようです。

2010年7月25日日曜日

TSRの肖像 モーニングランブラー(涼を求めて)


 外に出るのが億劫になってしまうような猛暑日が続いています。よって自転車で出掛けるなら午前中、なるべく早い時間帯に限ります。涼しさを求めて朝の散歩に出掛けました。


 コンクリートジャングルを想像してしまう東京ですが都心部でも割合に緑が多く、川も沢山流れています。特殊な場所を除けば案外逃げ場を見つけることができます。勿論、休日は都会の喧噪を避け、更に涼しさを求めて都心とは反対の方向へ自転車を走らせます(笑)
 川沿いの道を走ると風道があって気持ちのよい風が流れています。この日も野川沿いの道を走りながら気持ちのよい朝の風を楽しみました。


 鋭い陽射しを避けるようにして久しぶりに小金井神社へ入りました。境内は大きな木が茂り日中でも薄暗い所です。神社の片隅に古い石臼を積み上げた「石臼塚」があります。地域の方が使わなくなった石臼、94個を積み上げて作った高さ3.2メートルの「石臼塚」(昭和48年完成)は、生活の道具として長く使われてきた石臼への感謝の気持ちを表したものです。


 神社の奥には弓道場があります。袴を着た男女数人が静かに弓を引いていました。最近では姿勢(ヒップアップ?)がよくなるという理由から弓道をする女性が増えているようです。


 国分寺に着いた頃には更に陽射しが強くなっていました。暑さのあまり木陰を探して逃げ込みたくなります。ここは武蔵国分寺にあった七重塔跡。奈良時代、武蔵国に造営された国分寺がここにありましたが残念ながら鎌倉時代(1333年)新田義貞による分倍河原の合戦で焼失しました。七重塔はこれより大分前の平安時代(835年)に落雷で焼失されたと言われています。武蔵国分寺と七重塔に思いを馳せて誰もいない木陰で休んでいると遠くから鶯の涼しげな鳴声が聞こえてきました。


 これぞエコハウス!逃げ場を失い迷走していると緑の葉で覆われた野菜の販売小屋を見つけました。葉で覆われた軒先を借りて暫しの休憩と水分補給、葉の下に隠れると空気がひんやりしていました。心なしかパシュレイも暑さでぐったりしているように見えます。時計を見ると既にお昼になっていました。


 お隣の西国分寺まで行き、国分寺崖線を上ってまた下って国分寺へ戻りました。自転車で坂を下ると風がとても心地よく感じます。思わず頬が緩む瞬間です。写真の大きな楼門は明治時代(1895年)に東久留米市にある米津寺の楼門(江戸時代のもの)を移築したものだそうです。楼門の奥が現在の国分寺になります。国分寺は古い歴史がさりげなく残り自然が多く、更に湧水も流れています。東京で涼を求めて出掛けるなら最良な場所の一つだと思います。
 夏本番、暑くても自転車で出掛けると何だか妙に楽しい!郊外は人もまばら、まるで白昼夢の風景を眺めるようです。暑さで頭をやられてしまったのかな・・・。