2010年3月22日月曜日

ひとりぼっちの世界(Get off of my cloud)


 犬?それとも猫?または両方?いや、そのどちらでもない。
犬 か猫のどちらが好きか?ではなく、あなたの性格はどちらに似ているか?という話です。

I said, Hey! You! Get off of my cloud
Hey! You! Get off of my cloud
Hey! You! Get off of my cloud
Don't hang around 'cause two's a crowd
On my cloud, baby


 この馬鹿げた問いを真面目に調査をした研究者が米にいるようで「外犬、内猫 型」と思っている私にも興味深い内容でした。
 この調査の結果で自分を「犬型」の性格と自己診断した人は全体の約半数(46%)を占めたのに対して「猫型」は12%、「犬型」のほぼ1/4と少ない数でした。更に「犬型」 は「猫型」に比べて、外向性、協調性、勤勉性の3因子が高く、「猫型」は「犬型」に比べて情緒不安定性、開放性が高いという結果になっています。

I said, Hey! You! Get off of my cloud
Hey! You! Get off of my cloud
Hey! You! Get off of my cloud
Don't hang around 'cause two's a crowd
On my cloud baby


 犬好きな人は犬に、また猫好きは猫に性格が似ているのか?私はむしろ逆に感じることがあります。しかしこの件も別の研究者が調査を行い、先の調査と同じような傾向が見られるようです。
 米で266人の犬猫オーナーを対象に飼い主の性格特性についての研究が行われた結果、犬を飼っている人の多くは自身を「親しみやすく 社会的な性格」とみなし、反対に猫の飼い主は「独立的で、注意の中心にいたい性格」と思っているようです。またこの結果について研究者は 「多くのペットオーナーは類似した個性を共有し、彼らは自分が"猫類"か"犬類"であるかを認識している」とも語っています。

I said, Hey! You! Get off of my cloud
Hey! You! Get off of my cloud
Hey! You! Get off of my cloud
Don't hang around 'cause two's a crowd
On my cloud


 人間と犬の社会には共通する点も多く、上記の調査結果で「犬型」を選んだ人の数が多いことは納得するところがあります。一方で「両方」28%と「どちらでもない」15%を選んだ人をあわせると全体の4割以上になり「犬型」か「猫型」と単純に我々の性格を当てはめることが出来ないことも示しているように思います。
 「吾輩は猫である」実際にこのような猫がいたら面白いと思います。しかし犬や猫たちにそのような意識はないでしょう。「犬型」か「猫型」か?このようなことを考えることがとても人間らし性質であり滑稽にも思えます。またわが身を省みると刻一刻と大きさや形を変えて浮遊している雲のように不確かで捉えどころがない自身の姿(性格)が見えてくるのです。

 最近、休日は歩くことが多くなっています。自転車だから出会える風景があるように自分の足で歩かなければ気づかないことは沢山あります。(自転車では速すぎて見落としてしまうことが多いのです)また自分の歩くテンポを掴むと自転車とは違う気持ちよさがあります。目的もない近所の散歩でも気の向くままに進んだり立ち止まったりしているとあっという間に時は過ぎ、気が着くと随分遠くまで歩いています。歩くことで精神的に開放されて心も充たされる、そして今まで無関心であったことにも関心を抱くようになります。天気の良い春の日は自転車を置いて歩いてみませんか?

Hey! You! Get off of my cloud
Hey! You! Get off of my cloud
Hey! You! Get off of my cloud
Don't hang around, baby, two's a crowd
(M. Jagger/K. Richards)

2010年3月13日土曜日

雨の記憶(イッツ・レイニング)


Drip drop

Drip drop

Drip drop

Drip drop

 今週は大荒れの天気が続きました。
雨の日は外で遊べなくてつまらない、なんて幼い頃はそんな風に感じていました。しかし思い返せば雨の日は強く印象に残る出来事が多かったように思います。
 雨が降る夕方、1人で窓の外を眺め「僕のところにもクワガタが飛んでくるように!」とお祈りしていたら本当にクワガタが飛んで来たので驚きました。忘れられないとても不思議な雨の日の出来事です。


 映画や音楽も雨を題材にした印象に残る作品が沢山あります。個人的に雨で思い浮かぶ映画は「ブレードランナー」(リドリー・スコット監督)殆ど雨ばかり降っているフィリップ・K・ディック原作の近未来SF映画です。特に逃亡するレプリカント役を演じたルトガー・ハウアーが強く印象に残りました。蒸し暑い梅雨の時期にこの映画を見たことも更に雨の印象を強くした理由かもしれません。


 「ブレードランナー」のように雨が沢山降る映画ではありませんが、劇中で流れる音楽によって雨を印象づけるのがジム・ジャームッシュ監督のおかしなロードムービー「ダウン・バイ・ロー」。映画の後半ニューオリンズのR&Bシンガー、アーマ・トーマスの「イッツ・レイニング」に合わせてロベルト・ベニーニとニコレッタ・ブラスキが一緒に踊る場面はこの映画のハイライトシーンでした。
 「ダウン・バイ・ロー」はこの他にもニューオリンズのR&Bヒット曲を上手に使いながら印象的なシーンを作っていました。例えば獄中でトム・ウェイツがジョン・ルーリーに急き立てられてDJトークをする場面。このときトムが曲紹介をするのが、アール・ キングのヒット曲「トリック・バッグ」。先の「イッツ・レイニング」のように音楽が流れる分けではないのですがトム・ウェイツのDJ振りがとてもカッコ良く短い場面にも拘らず強く印象に残りました。

 自転車で出掛ける気にはなれない雨の日は映画や音楽で雨を楽しむことも一興です。それでは最後に映画「ダウン・バイ・ロー」からアーマ・トーマスの「イッツ・レイニング」をお楽しみください。

Drip drop

Drip drop

Drip drop

Drip drop


2010年3月7日日曜日

深大寺そば(雨の深大寺)


 雨の日に深大寺へ行き、本当の「深大寺そば」を食べました。深大寺の周辺には25軒を越えるそば屋がありますが、本来「深大寺そば」とは地元で穫れたそばの実を使って作られたものを指します。


 深大寺周辺の農家で昔から食べられていたそばを「深大寺そば」として全国に広めたのは深大寺の住職である張堂完俊先生です。昨年末に水の学校で張堂先生から深大寺の歴史と「深大寺そば」の大変興味深いお話を伺いました。その際、毎年12月24日にお隣の神代植物公園で栽培されたそばの実と深大寺の湧水で作る元祖「深大寺そば」を食べるそばの会が開かれていることを知りました。そして今回、先生の特別な計らいによって私たちも貴重な「深大寺そば」を食べることが出来ました。


 今回は調布市役所の職員さんたちが私たちのためにそばを作ってくださいました。市役所の職員そして深大寺の修行僧もそば打ちが出来るそうで、その技は深大寺周辺のそば屋さんにも劣らないと言うことでした。しこしことした歯ごたえとそばの香り、大変心のこもった美味しいそばを頂きました。


 その昔農家で作られた「深大寺そば」とは、地元産のそばとつなぎにトチの実を入れた青い色のそばだったそうです。残念ながら今回は100%地元産のそばとはいかず、半分は北海道産のそばが入ったものでしたが、深大寺の湧水を使って練った香り豊かな元祖「深大寺そば」を参加者全員が堪能することが出来ました。
 張堂先生のお話では湧水と水道水ではそばを練った時の伸び方が大きく異なるそうです。「深大寺そば」は水の神様を奉る湧水の寺、深大寺ならではの特別なそばと言えます。


 深大寺は雨の日がよい。昨年末、張堂先生はそのように仰っていましたが、偶然にもこの日は雨の日と重なりました。雨の深大寺は人数が少なく、しっとりとして心が静まります。正に先生のお言葉通りでした。雨の日に深大寺で「深大寺そば」を食べたことで深大寺を深く味わうことが出来ました。
 最後に張堂先生をはじめ深大寺の皆様そして調布市役所の皆様、またこのような機会を与えてくださった水の学校に感謝致します。

2010年3月4日木曜日

Broの肖像 雨アガリ(春らんまん)


 自転車は自分の体調を測るバロメーター。雨アガリ この日は何だかペダルが軽く、自転車も前へ前へと気持ちよく進んでくれました。

向ふを行くのは お春じゃなゐか
薄情な眼つきで 知らぬ顔
沈丁花を匂はせて
おや、まあ
ひとあめくるね


 梅の花が香り、そして桜の花咲く頃。生きものたちは皆一斉に活動を始めます。不安、憂鬱、孤独、対照的に私の心は塞ぎがちです。

はるさめもやふのお春じゃなゐか
紺のぼかしの 蛇の目傘に
花梔子の雨が けぶる
おや、まあ
これからあひびきかゐ


 枯れ枝にぶら下がったミノムシのように何時までも暖かく居心地のよい寝床に入っていたい・・・そんな気分。

婀娜な黒髪 お春じゃなゐか
淡くれなゐに 頬紅そめりゃあ
巴旦杏もいろなしさ
おや、まあ
春らんまんだね


 春、決して穏やかではなく、強い風と雨も沢山降ってくる。春の嵐、嵐、嵐・・・。気難しいヤツです。
 能天気な犬が私の横でオシッコをしやがって此畜生!!と呟いたら Hi!・・・。すぐ傍に春がいました。

暖房装置の冬が往くと
冷房装置の夏が来た
ほんに春は来やしなゐ
おや、まあ
また待ちぼうけかゐ
(作詞:松本隆)