小径車(折り畳み自転車)の駐輪


 自転車ブームと言われますが、一般的に自転車は通勤通学や買い物等、手軽な移動手段として利用されることが殆どです。私も過去に自宅から駅まで自転車を使っていました。しかし何時も悩むのが自転車の駐輪です。
 駅前の不法駐輪は決定的な解決策は見つかっていないようです。それでも以前に比べると駅前や周辺に自転車専用の駐輪場が増えて利用者数も増えているように思います。しかし大切な自転車を適正な料金で安心して預けられる駐輪場というのは未だに少なく、特に小径車の駐輪には問題もあります。


 先般、仕事の途中で気になるイベント(省スペース型駐輪システム)を目にしました。数台のブロンプトンが並べられていたので嫌でもその光景が目に入ったのです。
 実はそのイベントでブロンプトン以上に関心を持ったのは折り畳んだブロンプトンが綺麗に収納出来るロッカーの方でした。私はブロンプトンのような折り畳み自転車を収納出来るコインロッカーが都内の各所に設置される宣伝のイベントだと思い込み、スタッフの女性に尋ねてみました。残念ながら私の思惑とは異なり「街で折り畳み自転車を活用してもらう」イベントでした。もう少し詳しく書くとロッカーに収まった折り畳み自転車を貸し出して今後、街の移動手段として有効活用出来ないか?アンケートをとっていたのです。


 先ずは大切な自転車をボディコンタクトが激しい駐輪場に預けることに躊躇しますが、小径車で問題になるのが駐輪場に設置される停車スタンドが小径車向けに設計されていないことです。多くの停車スタンドは自転車の前輪を固定して停車させるようになっていますが、タイヤの径が小さい小径車では前輪の軸やその他の部分がスタンドの外枠に干渉して上手く自転車を固定することが出来ません。このことは小径車を駐輪場に停める際の案外大きな支障となっています。


 折り畳み自転車の場合、一般駐輪場の代わりにコインロッカーに自転車を畳んで収納することは誰でも考えることです。しかし実際にやってみると多くの問題があります。JR及び京王井の頭線の吉祥寺駅周辺に設置されているコインロッカーで試した結果、ブロンプトンを収納するためには600円以上のコインロッカーを利用しなくてはなりませんでした。毎日利用出来る料金ではありません。
 吉祥寺で一番安いコインロッカーの料金は300円、一般駐輪場に比べるとこれでも割高です。利用者の側からするとせめて200円位に抑えたいところです。また長期利用には割安の料金設定も必要でしょう。更に折り畳み自転車が収められる大きさのロッカー(600円以上)の数が少ないことも問題があります。よって既存のコインロッカーを折り畳み自転車の駐輪に利用することは残念ながら現実的ではありません。


 先のイベント(省スペース型駐輪システム)のスタッフへ折り畳み自転車で駐輪場を利用するにあたっての問題点と共に今後、今回のイベントで使われているような折り畳み自転車が利用出来るコインロッカーが街に設置されることを希望していると話してみました。幸いスタッフの方は私の話に関心を持って熱心に聞いてくださいました。便利な折り畳み自転車が生活の中で有効に活用出来る環境が整うことを望んでいます。

コメント

  1. 確かに駐輪には気を使いますね。
    複数で移動の時はまとめて鍵ができるのでまだいいのですが、
    一人の時には頭を悩ませますね。
    ただ、まだブロンプトンだといくらでも対処法があるのでまだいい方なのかな?とも思います。
    持ち歩きに不便な他の小径・折り畳み自転車や、
    それこそロードとかだともっと気を使うんでしょうね。

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  2. A2C 様

    こんばんは、何時もコメントを頂き有り難うございます。
    やはりA2Cさんも駐輪に気を使いますか。
    サイクリングに出掛けるような場所では特に気にすることもないのですが、
    通勤や買い物で街まで自転車を利用する場合は駐輪場で苦労します。
    平たく言えば現状では殆ど停める場所はありません。
    よって人気の多い場所へ出掛ける時はブロンプトンでは行きません。
    休日にどうしても繁華街で買い物をする必要がある場合は午前中、人が少ない時間帯に出掛けて恐縮しながら自転車をお店の中まで入れさせてもらうか、又は行きつけの馴染みのお店にしか行きません。

    今回のイベントで見たコインロッカーはブロンプトンにピッタリの大きさで本当に良かったのですよ!
    駐輪場のデットスペース等を利用すれば上手く設置することが出来ると思うので是非実現させて欲しいと思っています。

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