Broの肖像 レイニーシーズン(コリン・ヘア)


 梅雨入りが遅れている様子ですが、例年に比べると庭の紫陽花が早く色づきはじめました。何時ものように科学的な根拠は全くありませんが今年の前半に雨が多く降ったことが影響しているのかもしれません。

 日が出たり陰ったりを忙しく繰り返していた先週末。イギリス風の素朴な裏庭の写真がとても素敵なジャケット。1971年にコリン・ヘアがリリースしたファーストアルバム「マーチ・ヘア」をブロンプトンと一緒に庭へ引っぱりだしてみました。

 70年代初め、イギリスの大衆音楽はプログレッシッブやヘビーな音が主流であったため、当時このアルバムは殆ど注目されることがなく売れなかったようです。しかし今日ではコリン・ヘアが在籍したバンド、ハニーバスの「ストーリー」そして同じくハニーバスの中心人物だったピート・デロの「イントゥ・ユア・イヤーズ」この3つのアルバムは主にイギリスのフォークやポップを愛する音楽ファンの間では隠れた名作として語り継がれています。


 60年末期から70年初期に掛けてのイギリスではサイケデリック、フォーク、プログレッシッブ、そしてブルーズからハードロックが生まれるなど、まさに百花繚乱。まるでロック(広義な意味)のラボ(実験室)のような状態でした。一方、70年代に入るとジョージ· ハリスン(ビートルズ)やそれまでハードな音楽を作っていたエリック·クラプトン(クリーム)らは、おおらかなアメリカンロックに接近をしてそれまでの緊迫した状態から癒しを求める傾向も現れます。そしてこの流れはイギリス全土に及んでいきました。今回のアルバム「マーチ・ヘア」もこのような流れの中で生まれた音楽と言えるかもしれません。

 梅雨入りに備えてL.L.Beanでガムシューズを購入しました。今まで使っていた同じメーカーのスニーカータイプを履きつぶしてしまったからです。嬉しいことにこの靴は現在でもアメリカ、メイン州にあるL.L.Beanの自社工場で作られています。またゴム底が減ってしまった場合はフルグレイン・レザーのアッパー部分は残して交換修理が可能と店員から聞いて心強く思いました。(修理もメイン州の自社工場で行うようです)使い込んで変化するレザーの風合いも楽しみたいと思っています。


 「マーチ・ヘア」は親しみ易いメロディーと共にオーボエやファゴットそしてフルートなど多くの木管楽器を上手く取り入れたアレンジも秀逸です。アメリカのフォークやカントリーからの影響を強く感じますが、それとは趣が異なるイギリス風の音に仕上がっています。
 CDなのにラジオから流れてくるようなコリン・ヘアの歌声はどこか懐かしさが漂います。アルバムジャケットの写真のような裏庭に咲く控え目な花のように穏やかな気持ちにさせてくれる、そのようなアルバムです。特に鬱陶しく感じるこれからの季節にはお勧めの1枚です。

コメント

  1. もう紫陽花咲きましたか。満開のようですね。
    私も狙っているのですが、こちらではまだ蕾の状態です。
    L.L.Beanと紫陽花が、以外に合うのに、びっくり(笑)
    Nikkor 18-70mm?? 一眼レフ見直したんですか^^

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  2. ゆるポタ 様

    こんばんは
    何時もコメントを頂き有難うございます。

    庭の紫陽花、3年目になるのかな?大きくなりました。そして今年は一番綺麗なようです。

    一眼レフは上手に撮れ過ぎるのであまり好きではありませんが(笑)
    時々使っていますよ。
    久しぶりに使ってみると何故かフリーズばかり・・・。
    おかげで自分らしい下手な写真が撮れました(爆)

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  3. ガムシューズ、いいですね~。
    ブロンプトンとの色の相性も良さそうですね。

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  4. A2C 様

    おはようございます
    何時もコメントを頂き有難うございます。

    ガムシューズは長靴よりも機能的で雨の季節に1足あると大変重宝しますよ。また毎日歩いている僕には必需品になります。
    ブロンプトンとの色の相性、
    A2Cさんもお1つ如何でしょうか(笑)

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