Broの肖像(立ち姿)


 ブロンプトンのデザインを一番特徴づけている緩やかに曲がった太いメインチューブ、この自転車のアイデンティティと言えます。メインチューブは単に装飾的なデザインとして曲がっているのではなく、折りたたみの機構上、この様な形になっています。
 ブロンプトンは他の折りたたみ自転車とは一線を画す秀逸な折りたたみ機構を持っています。折りたたみの方法はとてもシンプルで一連の操作に慣れば混乱することなく素早くそして綺麗に小さく折りたたむことが出来ます。メインチューブとリアフレームを繋いでいる連結器のレバーを引いて外し、サドルの後方を軽く持ち上げると自然にリアタイヤが曲がったメインチューブの下に綺麗に収まるようになっています。つまりメインチューブの形状はリアタイヤが綺麗に収まる形に曲がっているのです。
 ブロンプトンには自転車を自立させるためのキックスタンドが付いていません。(実は私のブロンプトンは後からキックスタンドを付けています)リアタイヤを収めた状態がこの自転車の自立した停車姿勢になります。この停車状態は一本脚のキックスタンドで停車するよりも地面との接点が多くなること、自転車自体の大きさがコンパクトになるので安定した停車が出来る利点もあります。何より私はリアタイアを納めたブロンプトンの立ち姿がとても綺麗だと思います。

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