TSRの肖像(Queenの国のKing)


 キングと呼ばれる人達が様々な分野にいます。フットボールのキングが三浦カズならロックンロールのキングはエディ・コクラン。この辺りには異論があるかもしれません。しかし、スモール ホイール バイクのキングがアレックス・モールトンであることは誰もが認めるところではないでしょうか?

 現在モールトンのラインアップは3つに大別できます。
モールトン博士の住まいがある英国、ブラッドフォード・オン・エイヴォンで週に7台のペースで生産されるAMシリーズと呼ばれる本家のモールトン。
(ちなみに、キングだけにザ・ホールと呼ばれる城に住み、自転車も同じ城内で製造されていることは有名な話です。)
 本家モールトンと同じトラスフレームの構造をもち、フレームデザインを簡略化して価格を抑えた普及モデルをシェークスピアの生まれた街として有名なストラットフォード・アポン・エイヴォンでパシュレイ社がライセンス生産をするモールトンTSR。
 小径車モールトンの原型、F型フレームを発展させた自転車を日本のブリヂストンサイクルとモールトン博士が共同開発をしたBSモールトン。
以上の3つです。

 写真のモールトンはパシュレイ社によってライセンス生産されるTSR(Touring Sports Rambling)になります。APB(All Purpose Bicycle)と呼ばれた先代の後継モデルにあたり普及版のモールトンです。
 現在日本に正規に輸入されるパシュレイ社のモールトンは主に変速機の違いで3つに分かれています。フロント3段、リア10段のTSR-30 フロントシングル、リア9段のTSR-9 そして内装8段のTSR-8。尚フレーム・スケルトンは全て同じサイズで分割と非分割のフレームを選ぶことが出来ます。
 写真のモデルはTSR-9の分割フレーム。フレームカラーはジルコニウムという淡いグレーメタリックです。個人的にこのフレームカラーを大変気に入ってTSR-9を選んだのですが、一般には不人気だったのか残念ながら現在は輸入されていません。スラム製の外装9段の変速機はそのままにハンドル等を変更して自己流のミキストにして楽しんでいます。

コメント

  1. コクランは好きですが、キングと言えばマーティン・ルーサー、、、いやいやそれはただ単に名前や。もとい、ロック界でキングはエルビスと言うのが定説ですよね。コクランやジーン・ビンセントとかの方が好きですが、キング=エルビスにはうなずかざるを得ません。
    そらもう、ザ・フーが一番好きですけどビートルズとストーンズの偉大さは認めざるを得んと言う様なもんです。

    あ、モールトンでしたね・・・。
    僕もいつか買うとしたらTSRと思ってます。ドイツ仕様のVブレーキのヤツがAPBの末裔の感じで、買うとすればあの線と思ってます。

    返信削除
  2. Xinyi Foldersさん

    何時も楽しいコメントを頂き おおきに!!

    >コクランやジーン・ビンセントとかの方が好きですが、キング=エルビスにはうなずかざるを得ません。

    勿論エルビスでしょうがロッケンロールのキングにしたい人は沢山いて困りますね。
    コクランと書く前に迷ったのがバディ・ホリーです。
    ルーカスの映画、アメリカン グラフィティで「ビーチ・ボーイズ?バディ・ホリーが死んでロッケンロールは終わった」という台詞が大好きです。
    ちなみに私はビーチ・ボーイズも大好きです(笑)
    そうそう、コクランのサマータイム・ブルースのカバーですが
    ザ・フーのやつもカッコよいのですが、マーク・ボランのが最高にイカしてます。
    ザ・フーのはライブ・アット・リーズよりBBCライブに収められているバージョンがイカしてますね。コーラスがお洒落!

    >ドイツ仕様のVブレーキのヤツがAPBの末裔の感じで、買うとすればあの線と思ってます。

    やはりそうきましたか。元々モールトンATBからきてますからね。
    Xinyi FoldersさんのTSR、是非見てみたいですね。
    それではまた。

    返信削除
  3. Bホリー、イカしてますよね。
    一番最初にギター、ベース、ドラム、歌の4人編成の
    「典型的なバンドサウンド」を確立したホリー。しかも、あの時代でスーツに眼鏡なんて、本当に掟破りのイカす奴ですよ!
    サマータイムブルースは清志郎できまりだぜ、オー、ベイベェ!


    >やはりそうきましたか。元々モールトンATBからきてますからね。

    お、解って貰えましたか!
    A to Bで二回に渡ってモールトン卿の対談をしてる記事がありまして、それを読んだ感想としてはMTBに対抗できるATBに可成り入れ込んでいた感じです。御大自ら販促に出向いたり、計画は挫折しますが日本の製造業者に量産させようと目論んでいた様です。それでもっと気軽に乗れる線の自転車を考えていたのだと思いました。自身の自転車には勿論満足してるのですが、元来は老若男女誰もが乗れる大衆自転車を目指していたのに、矢張り「高級化しすぎて完全に趣味世界のもの」に成ってるのはどうも気がかりな印象をその文章から伺えました。その紆余曲折の後にパシュレイからの量産〜現在に至る訳です。しかし、それでも矢張り高級化してますがね・・・。
    ただ、米語ではなくイギリス語なんで額面通りに受け取って行けないと思いますし、そんな感じが文章からしたよ、と言う『個人の感想』です。真剣なモールトン信者、いや違ったファンの人からしたら「そんな事はない!」と言われるかもしれません。

    返信削除
  4. Xinyi Foldersさん

    嬉しいコメントを頂き有り難うございます。

    >Bホリー、イカしてますよね。
    一番最初にギター、ベース、ドラム、歌の4人編成の
    「典型的なバンドサウンド」を確立したホリー。しかも、あの時代でスーツに眼鏡なんて、本当に掟破りのイカす奴ですよ!

    ホンマですよ!ビートルズもストーンズもBホリーが大好きでした。
    ギターはジャズマスターですがエルビス・コステロなんてデュー当時の姿はそんまんまですよ。
    ビートルズがWards of LoveでストーンズがNot fade awayというのもこの二つのバンドを象徴するようなカバーセンスです。
    そうそう、ミックは相当なレコードコレクターだったようですね。キースとの出会いも確かロンドンへと向かう列車の中で当時としては大変珍しいR&Bのレコードをミックが持っている姿を見たキースが声を掛けたことがストーンズの始まりになったという話を大昔何かの本で読みました。

    >サマータイムブルースは清志郎できまりだぜ、オー、ベイベェ!

    清志郎さんもやってましたね。僕らのバンドも十八番の曲でした。

    >A to Bで二回に渡ってモールトン卿の対談をしてる記事がありまして

    A to Bにそんな対談記事が出てるのですか!!やっぱり読まなアカンですね。
    是非拝見したいです。何時の記事ですか?
    またコメントを入れてください。

    返信削除
  5. >僕らのバンドも十八番の曲でした。

    僕らもやってました(笑)カモン・エブリバディもやってたな。ぺギー・スーもやったし、まぁあの辺はお約束で一通りやりましたね。担当はなんやったんですか・・・と自転車の話題からそれて行く・・・。

    A2Bは58号、59号です。対談と言うよりはP・ヘンショウ(D・ヘンショウの兄貴)が取材した聞き書きですね。意識的に「インタービュー」と言う外国語を使わなかっただけです。僕は成る可く母語を大事に使いたいので日本語で表現可能な所は日本語を使う様にしてます。なので僕のブログも、なーんちゃって二カ国語ですけど日本語の方ではこの「可能な限り母語を使う原則」を貫いてます。それはモールトン卿が頑なまでに正統派のイギリス語に拘るのに近、、、くないですね、はい。すんまへん。
    この聞き書きでA・リッチーの「え?!」と驚く話しも聞けます。

    返信削除
  6. Xinyi Foldersさん

    早速コメントを頂き有り難うございます。

    >担当はなんやったんですか

    ギターをやってました。
    クラシックギターを習っていたので(本当に先っちょの方をかじっただけ)
    ピックを使うのが慣れずエレクトリックも指弾きです。
    練習スタジオでもライブでも演奏に入り込むと夢中になってしまって
    「また指が血だらけだぜ」と友達に言われて見ると白いピックガードに血が飛び散っていました。
    最近ザ・フーのDVDを見直したらピートもSGのピックガードに血が飛び散っていて同じだと思って嬉しくなりました。
    エレクトリックも指弾きの方がいろんな表現が出来ると思います。

    Xinyi Foldersさんは楽器は何を担当されていましたか?
    直感ですがベースではないですか?

    >A2Bは58号、59号です。
    有り難うございます。探してみます。それから

    >計画は挫折しますが日本の製造業者に量産させようと目論んでいた様です。

    これクワハラですよね、聞いたことがあります。
    話がつかなかったようですね。
    もし実現していたらどうなっていたでしょうね。
    その後のAMシリーズにも影響がでたかもしれませんね?
    個人的にはパシュレイでよかったように思いますが。
    そういえばパシュレイもMTBを作っていますね。
    失礼します。

    返信削除
  7. >エレクトリックも指弾きの方がいろんな表現が出来ると思います。

    そうですよね。僕は自己流でギターを初めてますんで全然大した事もないんですが、先ず最初はギターです。それから、ベースとか歌とか色々とやりました。今も歌はやりたいなと思います。ちょっと前から音楽活動を再開しようと声をかけて貰ってますが、中々活動できてません(笑)

    >これクワハラですよね、聞いたことがあります。

    多分、凄い高い名前貸しの値段を言うて来たんちゃいますかね・・・。BSMも結構な値段がモールトンに行くらしいですね。BSMも良いかなと思いますが、アルミでしょ?アルミやと台湾で量産できる。鉄やったら、そこそこの職人なりが丁寧な仕事をせんとダメらしいです。そうなると日本の工場で組んで行くとあの値段やった採算が合わないんでしょね。そう言う意味ではBSMのあの値段は良心的と言うか、まぁあんなモンかなとも思えて来ます、日本製でもイギリス製でもないですけど。
    58、59号貸しますよ。

    返信削除
  8. Xinyi Foldersさん


    >僕は自己流でギターを初めてますんで

    ろくに譜面も読めませんし。私も楽器は全て自己流です。
    何時もいい加減なフィーリングでやってます。

    >多分、凄い高い名前貸しの値段を言うて来たんちゃいますかね・・・。BSMも結構な値段がモールトンに行くらしいですね。

    モールトン博士がパシュレイよりもBSMを売ることの方が熱心である
    という話は聞いたことがあります。
    恐らくBSMの方が沢山入ってくるのだと思います。

    >BSMも良いかなと思いますが、アルミでしょ?

    そうなんです。
    私もそこが気になって今ひとつBSMには触手が伸びない大きな理由です。
    BSMにクロモリフレーム版が出たら売れると思いますが??
    確かに値段の問題は大きいですね。
    しかし純日本製でBSMを作って底力を見せて欲しいという気持ちもあります。

    >日本製でもイギリス製でもないですけど。

    フレームにユニオンジャックが入るとだいたい怪しいですね。

    >58、59号貸しますよ。

    本当ですか?有り難うございます。
    それでは宮崎さん経由でメールを入れます。
    宜しくお願い致します。

    返信削除

コメントを投稿