雨の記憶(イッツ・レイニング)


Drip drop

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 今週は大荒れの天気が続きました。
雨の日は外で遊べなくてつまらない、なんて幼い頃はそんな風に感じていました。しかし思い返せば雨の日は強く印象に残る出来事が多かったように思います。
 雨が降る夕方、1人で窓の外を眺め「僕のところにもクワガタが飛んでくるように!」とお祈りしていたら本当にクワガタが飛んで来たので驚きました。忘れられないとても不思議な雨の日の出来事です。


 映画や音楽も雨を題材にした印象に残る作品が沢山あります。個人的に雨で思い浮かぶ映画は「ブレードランナー」(リドリー・スコット監督)殆ど雨ばかり降っているフィリップ・K・ディック原作の近未来SF映画です。特に逃亡するレプリカント役を演じたルトガー・ハウアーが強く印象に残りました。蒸し暑い梅雨の時期にこの映画を見たことも更に雨の印象を強くした理由かもしれません。


 「ブレードランナー」のように雨が沢山降る映画ではありませんが、劇中で流れる音楽によって雨を印象づけるのがジム・ジャームッシュ監督のおかしなロードムービー「ダウン・バイ・ロー」。映画の後半ニューオリンズのR&Bシンガー、アーマ・トーマスの「イッツ・レイニング」に合わせてロベルト・ベニーニとニコレッタ・ブラスキが一緒に踊る場面はこの映画のハイライトシーンでした。
 「ダウン・バイ・ロー」はこの他にもニューオリンズのR&Bヒット曲を上手に使いながら印象的なシーンを作っていました。例えば獄中でトム・ウェイツがジョン・ルーリーに急き立てられてDJトークをする場面。このときトムが曲紹介をするのが、アール・ キングのヒット曲「トリック・バッグ」。先の「イッツ・レイニング」のように音楽が流れる分けではないのですがトム・ウェイツのDJ振りがとてもカッコ良く短い場面にも拘らず強く印象に残りました。

 自転車で出掛ける気にはなれない雨の日は映画や音楽で雨を楽しむことも一興です。それでは最後に映画「ダウン・バイ・ロー」からアーマ・トーマスの「イッツ・レイニング」をお楽しみください。

Drip drop

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コメント

  1. リドリースコットは雨が好きなのか、
    ブラックレインでは大阪の街もブレードランナーでした。
    小径のタイレルはこの映画からネーミングされたのも有名ですね。
    ブレードランナーは名作です!
    三菱のIがスピナーに見えるのは私だけでしょうか?
    デザインにシドミードがからんですかね〜?

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  2. kirima 様

    おはようございます。
    何時もコメントを頂き有難うございます。

    リドリー・スコットは雨と共に日本も好きみたいですね。彼はイギリス人だし我々と同じように雨に対して馴染みがあるのでしょう。

    小径車、タイレルは知りませんでした。F1カーかと思ってました。

    三菱のIはスピナー、言われてみればそうですね。僕はむしろディズニー映画のトロンを連想しましたが・・・。

    この映画、はシド・ミードのデザインをはじめディティールまで楽しめる映画でした。僕はブレードランナーの話で一晩越せますよ(笑)

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