自分の撮った写真を眺めてガバナーのチェーンが妙に弛んでいることに気づきました。確認すると後輪が左側に傾いていることが判明。右側の車軸が前方にずれて後輪が傾きチェーンが弛んだようです。
ガバナーの後輪を支えるリアエンドは一般にトラックエンド等と呼ばれるタイプで、車軸を受ける開口部は水平に真後ろ向かって開いています。またガバナーにはチェーンの張りを保つテンショナーがありません。従ってチェーンの張り具合は車軸の位置を前後させて調整をします。尚、車輪の固定はクイックリリースではなく、レンチを使い左右のナットを締めて固定します。
トラックエンドの構造上、急発進などでペダルに強い力が加わると徐々に車軸の位置が前方にずれていくことに気づきました。更にナットだけで車軸を固定している右側に比べて、左側には車軸留めのナットの他にドラムブレーキの固定具もあるため、右側よりも左の車軸の方が強く固定されていることも分かりました。従って右側により力が掛かり易くなり、その結果右側の車軸が前方に引っ張られて後輪が反時計方向に傾いていくことが判明しました。
対策としてリアエンドにチェーン引きを取り付けることにしました。チェーン引きはチェーンの張り具合を調整するためのものですが、その機構上、前方向に加わる力に対しては車軸のずれが防止できると考えました。
ガバナーのリアエンドのサイズを確認した後、三ヶ島製作所(MKS)がBMX用に開発したチェーン引き、CA-MX10を選びました。同製品はロストワックス製法で造られたステンレス製のチェーン引きで従来の製品よりも強度、精度、共に優れ、軽快車等で使われるチェーン引きとは一線を画すものです。
ガバナーのリアハブ、スターメー・アーチャー X-RD3の車軸径は13/32"(およそ10.3ミリ)に対してMKSのチェーン引き、CA-MX10が対応する車軸径は10ミリ。そのままでは使用できないのでチェーン引きの穴をドリルで若干拡げてX-RD3の車軸が入るように調整しました。またチェーン引きを取り付けたことによって、車軸の回転止めワッシャーがリアエンドの内側には付けられなくなったため、表側に回転止めのワッシャーを入れて固定しました。ご覧のようにCA-MX10はチェーンの引きを調整するネジの頭が外側に突き出ることもなく、すっきりとした外観、見た目も悪くありません。
当初、左右両方にチェーン引きを付けるつもりでしたが、ドラムブレーキのレバーを固定しているナットとチェーン引きが干渉してしまうため、左側にチェーン引きを付けることを諦めました。しかし左側にはドラムブレーキの固定具もあるので左側の車軸が前方にずれる心配はありません。
片側だけでもチェーン引きを付けたことでチェーンの微妙な調整が容易になりました。暫く様子を観るつもりですが、右側の車軸が前方にずれてチェーンが弛んでしまうことも防げると期待しています。
今回CA-MX10を手にして、チェーン引きのような地味で小さな部品にも心血を注ぐ三ヶ島製作所の姿勢に大変感心しました。また改めて自転車業界には日本らしい優れた製品が沢山あることが嬉しくそして誇らしくも感じました。
ガバナーの後輪を支えるリアエンドは一般にトラックエンド等と呼ばれるタイプで、車軸を受ける開口部は水平に真後ろ向かって開いています。またガバナーにはチェーンの張りを保つテンショナーがありません。従ってチェーンの張り具合は車軸の位置を前後させて調整をします。尚、車輪の固定はクイックリリースではなく、レンチを使い左右のナットを締めて固定します。
トラックエンドの構造上、急発進などでペダルに強い力が加わると徐々に車軸の位置が前方にずれていくことに気づきました。更にナットだけで車軸を固定している右側に比べて、左側には車軸留めのナットの他にドラムブレーキの固定具もあるため、右側よりも左の車軸の方が強く固定されていることも分かりました。従って右側により力が掛かり易くなり、その結果右側の車軸が前方に引っ張られて後輪が反時計方向に傾いていくことが判明しました。
対策としてリアエンドにチェーン引きを取り付けることにしました。チェーン引きはチェーンの張り具合を調整するためのものですが、その機構上、前方向に加わる力に対しては車軸のずれが防止できると考えました。
ガバナーのリアエンドのサイズを確認した後、三ヶ島製作所(MKS)がBMX用に開発したチェーン引き、CA-MX10を選びました。同製品はロストワックス製法で造られたステンレス製のチェーン引きで従来の製品よりも強度、精度、共に優れ、軽快車等で使われるチェーン引きとは一線を画すものです。
ガバナーのリアハブ、スターメー・アーチャー X-RD3の車軸径は13/32"(およそ10.3ミリ)に対してMKSのチェーン引き、CA-MX10が対応する車軸径は10ミリ。そのままでは使用できないのでチェーン引きの穴をドリルで若干拡げてX-RD3の車軸が入るように調整しました。またチェーン引きを取り付けたことによって、車軸の回転止めワッシャーがリアエンドの内側には付けられなくなったため、表側に回転止めのワッシャーを入れて固定しました。ご覧のようにCA-MX10はチェーンの引きを調整するネジの頭が外側に突き出ることもなく、すっきりとした外観、見た目も悪くありません。
当初、左右両方にチェーン引きを付けるつもりでしたが、ドラムブレーキのレバーを固定しているナットとチェーン引きが干渉してしまうため、左側にチェーン引きを付けることを諦めました。しかし左側にはドラムブレーキの固定具もあるので左側の車軸が前方にずれる心配はありません。
片側だけでもチェーン引きを付けたことでチェーンの微妙な調整が容易になりました。暫く様子を観るつもりですが、右側の車軸が前方にずれてチェーンが弛んでしまうことも防げると期待しています。
今回CA-MX10を手にして、チェーン引きのような地味で小さな部品にも心血を注ぐ三ヶ島製作所の姿勢に大変感心しました。また改めて自転車業界には日本らしい優れた製品が沢山あることが嬉しくそして誇らしくも感じました。
こんにちは。
返信削除MKS最高です。
日本の宝ですね。
あまりトルクをかけすぎると、フレームにダメージがあるので(寺田さんもそこを考慮してのトルクにしていたそうです)、チェーン引きという選択は正解だと思われます。
MKSのチェーン引きと聞いたときは、NJS公認物の高〜いやつかと思ってビビっていました。まぁBMX用でも安くは有りませんが、製造コストと売れる数を考えたら安いくらいでしょうね。
次にカスタムするとしたらチェーンでしょうね。クランクとチェーンリング、リアのコグもピスト用(NJS公認の本物)に交換できたら別次元の走りが手に入ることでしょう。
FLENDER 様
返信削除こんばんは
コメントを頂き有難うございます。
取り敢えずこんな感じでチェーン引きを付けてみました(^^
そしてMKS、最高ですね。
チェーンにクランクそしてチェーンリングで別次元・・・
徐々にそんなこともできたらと思います。
またその節はご相談にのってください(^^;
おはようございます。
返信削除なるほど・・・こういうスグレモノがあるんですね。
さすが日本人!
ええ仕事しはります。
パーツを考えたり、
返信削除ドリルを使ったり、
やってますね。
私もヤスリでけずったり、
穴をあけたり、
色を吹いたりしています。
別次元の・・・。
jun.skywalker 様
返信削除何時もコメントを頂き有難うございます。
またご返事が遅れて申し訳ございませんでした。
街で気にしながら自転車を観察すると
トラックエンドの自転車にチェーン引きが付いていることは少なくないようです。
しかしながらピスト系にも案外簡易的なママチャリ用のチェーン引きが付いていたりします。
このMKSのチェーン引きはエンドに掛かる部分が特にしっかりしており、また全体に精度感もあってモノとしての満足度が高い製品です。
本当にええ仕事してはります。
kirima 様
返信削除何時もコメントを頂き有難うございます。
ご返事が遅れて申し訳ございませんでした。
パーツ考えたりドリル使ったり、本当はやりたくないのですが・・・安全にも関わることなのでやりました(^^;
別次元でのヤスリがけ、穴あけに色吹き、ちょっと興味をそそられますね(^^