食わず嫌い(ひこうき雲)


 ピーマン、セロリ、ねぎ、最近の子供たちが嫌いな食べ物は野菜が多く占めているようです。
 幼少より野菜が食べられないということはありませんでしたが、どちらかと言えば苦手な食べ物もあります。

白い坂道が空まで続いていた
ゆらゆらかげろうが あの子を包む
誰も気づかず ただひとり
あの子は昇っていく
何もおそれない、そして舞い上がる


 生物、特に魚介類は好きではありません。レバーも好きではありません。またニンニクを積極的に食べたいとは思いません。匂いが強いものが苦手なようです。ある統計によると40歳以上の約5割の人が嫌いな食べ物の苦手な理由に私と同じように「匂いや香り」を挙げています。

空に憧れて
空をかけてゆく
あの子の命はひこうき雲


 先日、NHK-BS2で放送された“MASTER TAPE~荒井由美「ひこうき雲」の秘密を探る~”という番組を再放送含め2回も見てしまいました。今までユーミン(松任谷由美)の音楽はどちらかと言えば苦手でした。あのノンヴィブラート唄法と言われる独特な唄い方、そしてマスコミも含めた彼女が演出する音楽の世界が好きになれませんでした。苦手な食べ物と同様、彼女の音楽に嫌な匂いを感じていました。しかし今回の番組を通じてユーミンの音楽に対する苦手意識が少し減ったように思います。付け加えると荒井由美「ひこうき雲」の音を支えたキャラメルママとレコーディングエンジニアたちの味付けが私の意識に大きな変化をもたらしたと言えます。

高いあの窓で あの子は死ぬ前も
空を見ていたの 今はわからない
ほかの人には わからない
あまりにも若すぎたと ただ思うだけ
けれど しあわせ


 人間の舌や口腔内には、味蕾(みらい)という味を感じる細胞が舌に1万個あると言われています。ここで味を感じ取って神経を通じて脳に伝達されて様々な味を認識しているようです。しかし味の感じ方は人によって異なります。これは味の許容範囲が人によって異なるからと言われています。味とは「客観的な味+個人によって異なる味の許容度」で成り立つようです。その他にも先に挙げた「匂い、香り」、「食感」、「食品の見た目」、「温度(口に入れた時の)」等も食の好き嫌いに影響を与える要素です。これらが相まって個人によって「おいしい」と感じる基準が分かれます。また、これまでの食の経験や食事環境等、文化的背景も大きく影響します。よく幼い頃に食べられなかったものが大人になって食べられるようになることがあります。これは大人になるにつれて様々なものを食べて食の経験値が増し、味の許容範囲が広がり過去に食べられなかった食品を受け入れられるようになったと言えます。

 家内は私が苦手なものを好んで食べます。よって我が家の食卓には度々魚介類が並び、ニンニクは毎晩料理の中に入ります。私がこれらの食材が苦手なことを家内は承知しているので、例えば魚等はなるべく匂いを抑えるように調理方法や料理に工夫をしてくれます。おかげで私の食の経験値は上がり以前に比べると苦手意識は減ったように思います。食べ物も音楽も食わず嫌いはいけません。

空に憧れて
空をかけてゆく
あの子の命はひこうき雲

空に憧れて
空をかけてゆく
あの子の命はひこうき雲
(作詞 : 荒井由実)

コメント

  1. 私も、ひこうき雲の番組観ましたよ。
    一つのアルバムに1年掛ける、こだわりは凄いと思います。
    さっそく聴いてみようと思いましたが、何処にも売ってませんでした(^^ゞ
    買われたようですね。いいな~東京。

    これは、奥さん自慢の記事ですか?(爆)( ̄ー ̄)ニヤリッ

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  2. ゆるポタ 様

    こんばんは
    何時もコメントを頂き有難うございます。

    ゆるポタさんも番組をご覧になられたのですね。
    1年も掛けて制作された・・・
    ユーミンがそれだけ期待された新人だったということですよね。
    元アルファレコードがあった所は時々前を通ることがあるので
    ここでアルバムが作られたんだーと思ってTVをみていました。

    >さっそく聴いてみようと思いましたが、何処にも売ってませんでした(^^ゞ

    なかなか良いアルバムです。よろしければメールをください。

    >これは、奥さん自慢の記事ですか?(爆)( ̄ー ̄)ニヤリッ

    なんせ五寸釘が刺さってますので・・・。
    意味不明ですみません(笑)

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  3. 子供の時、嫌いだった食べ物が大人になって好きになることってよくありますよね。
    代表的なのがビールでしょうか(爆)
    小さい頃、ふざけて少し口にした時、苦くて不味くてどうしようもない飲み物だ!と思ったのに今じゃ好んで飲んでるんですからね。
    ユーミン、私は学生時分好きでよく聞いてましたが、今は遠のいてます。
    食べ物に関しては嫁さんの影響が大きいですよね^^
    うちも、私に関係無く嫁さんの好きな食べ物ばっかり作るんでだいぶ慣化されてしまいました(苦笑)

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  4. wembley 様

    こんばんは
    何時もコメントを頂き有難うございます、
    僕も小さい時に親の目を盗んで空き瓶の底に僅かに残ったビールを舐めてあまりに不味くてビックリした思い出があります。
    その時はマジでこれで僕は死ぬんだ!と思いましたよ(笑)
    苦味は毒味と言いますから幼い時にビールが不味いと感じることはある意味で危険を回避する為のシグナルでもあるんですよね。
    人間の味覚って本当に凄いと思います。

    学生時代、僕の周りでもユーミンを聞いている人が多かったですよ。
    でも元来天の邪鬼な性格なんで(笑)皆とは反対の方向に行ってしまいます。

    結婚をすると食習慣が一番変わりますね。
    でも僕は感謝していますよ。
    五寸釘が・・・まだ言っている(笑)

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  5. 僕もユーミンは苦手でしたが、ココ数年、荒井由実時代の作品はすごくしっくりきています。

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  6. A2C 様

    こんにちは
    何時もコメントを頂き有難うございます。

    A2Cさんもやはり苦手でしたか(笑)

    >ココ数年、荒井由実時代の作品はすごくしっくりきています。

    とてもよく分かります。

    例の東京のCDショップ、先日行ってみました。CDのセレクトショップという感じ、僕もあんなお店がやれたらいーなーと思いました(笑)

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