Brooks B67サドルについて(The Brooks B67 Saddle)

Brooks B67 Black Copper 150th LTD ED

Pashley Guv’norにBrooksのバネ付きサドル、B67をつけてみました。

以前の記事にも書きましたがパシュレイ ガバナーはハンドルやステムなどを交換して上体を起こした楽な姿勢で乗れる自転車にしました。一方で上体が起きたことによって今までよりも重心がお尻に掛かるようになり、凸凹した道を走ると振動が直接お尻に伝わるようになりました。この点はもう少し改善したいと思っていました。そのような中で先般バネ付きのサドル、BrooksのFlyerがついたパシュレイのロードスター プロスペローに乗ってそのマイルドな乗り味に目から鱗が落ちました。

Brooks B67 Black Copper 150th LTD ED
バネ付きのサドルを色々と調べる中でBrooksのFlyerよりも座面が広いB67とB72に興味を持ちました。そしてバネ付きのサドルとしては軽量でまたユニークなバネがついたB72に後ろ髪を引かれつつ最終的にはB67を選びました。その理由はB72はデュアルレールなのでガバナーのクランプ付きのシートポスト(日東のS65)に取りつける為には別途アダプターが必要で、その分の余計な費用が掛かること。またインターネットでB67とB72の評価を調べてみると、B72は特殊なスプリングが壊れる事例や、あまり使っていないにも拘らず革が伸びて横方向に開いてしまったという記事もあってB72の信頼性にはやや不安を感じました。一方でB67はクランプ付きのシートポストにも対応するので問題なくガバナーにも取りつけられること、また評価についても特にネガティブな意見は聞かれなかったためB67を選びました。

Brooks B67 Black Copper 150th LTD ED
早速B67をガバナーに取りつけて少し走ってみました。サドルに股がって先ず感じたことは座面の広さでした。座面が広くなったことでよりバランスが取り易くなったと感じました。また凸凹した道で感じた路面からの突き上げはバネの効果によってお尻への直接的な衝撃を和らげているように感じました。なおBrooksのサドルについているバネはリジッドにできているため軽快車のバネ付きサドルのように“ボヨン、ボヨン”と身体が飛び跳ねるようなことはありません。乗り心地に関してはまだ革が馴染んでいないため現段階ではB17よりも硬く感じました。このことはサドルを使用していく中で徐々に良くなっていくことを期待しています。
意外に思えたことは座面の表面にシボがついているにも拘らず座面は滑らかで結構お尻が滑ることでした。インターネットで見た記事にはシボによってお尻が滑り難いというようなことが書いてありましたが今のところそのようなことはなく、シボのないB17とあまり変わらないように思いました。むしろ走行中にお尻の位置が変え易いことを私は歓迎しています。重さに関しては自転車を持ち上げた時などに重量の増加を感じます。なおB67の重さを計ると913gありました。B17はレールがTiだったので重さは400gと軽量でした。よってB67の重さはB17tiの2倍以上になります。この重量の差は小さくないと感じています。

サドルをB17からB67に変更したことを総括すると座面が大きくなったことでバランスが取り易くなり、またバネによって凸凹した道で感じた突き上げるような衝撃はある程度抑えられているようです。一方で重量は2倍以上増加し、乗り心地に関しては革がまだ馴染んでいないこともあってB17には及びません。サドルをB17からB67に変更したことで全てが良くなったということはなく、正と負の両面があります。また今回B67を装着したことでB17のバランスの良さや完成度の高さに改めて気づくことにもなりました。B67を暫く使い続けることで革も馴染み印象も変わっていくと思うので様子を見ていこうと思っています。

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