Guvの肖像 たまらん坂(Kunitachi)


国分寺国立の市境、国立市側へ少し入った交差点に「たまらん坂」の碑があります。この坂は忌野清志郎「多摩蘭坂」という曲を書いたことで広く知られるようになりました。ユニークな坂の名前がついた由来は諸説あるようですが、その昔、東京商科大学(現一橋大学)の学生が今よりも急勾配で未舗装であった坂道を「たまらん」と言って上ったことでついたと言われています。しかし坂の名前をめぐって黒井千次が執筆した短編小説「たまらん坂」では実は尾篭な話から「多摩蘭坂」という名がついたとあります。坂の名前についてご興味のある方は小説をお読みください。

清志郎のファンによって「たまらん坂」の碑には何時も花が手向けられ、故人を偲ぶ特別な場所であることが分かります。他方で「たまらん坂」は国分寺と国立の市境で、武蔵野段丘と立川段丘の際(きわ)にあり、地形的にそして先の黒井千次の小説でも描かれているように歴史的にも大変興味深い場所です。一見何でもない坂道ですが様々なものが交錯する坂道です。

「たまらん坂」を下ると南北に真っ直ぐ伸びる大学通りに出ます。JR国立駅から南へ続く大学通りは直線部分で約1.8キロ、幅員は約44メートルもあります。桜と銀杏の木が交互に植えられた心地よい並木道は国立を象徴する道となっています。大学通りには自転車専用レーン(左側通行)も整備され、比較的自転車で走り易い道です。また歩道沿いには洒落たお店が軒を連ね、自転車専用レーンを通って走り抜けてしまうことが勿体なく感じます。大学通りにある雑貨店の前にガバナーを停めると何処かオランダの小さな街のようにも見えてきます。


大学通り沿いにある評判のフランス菓子店に立ち寄りました。日曜日、そしてバレンタインデーの前日とあって店内は女性客を中心に混み合っていました。私はチョコレートよりもカラフルな色が揃ったマカロンに目が留まり、お土産に買って帰ることにしました。店員が時間を掛けて丁寧に包装してくれた箱は中身に比べて大分大きくなりましたが、キャラダイスのサドルバッグには余裕で収まって持ち帰ることができました。このような時、大きなサドルバッグの利便性を感じます。


2月に入り東京の天気は安定しません。日陰に残る雪を見つけて、どこからともなく漂ってくる梅の香には春の兆しを感じ、久しぶりに晴れた休日を楽しみました。

コメント

  1. そんなに、たまらん急坂なんですか(笑)
    いいですね~のんびりポタ出来て。
    梅も咲いてるんですか。 まだまだこちらは春を感じれません^^;

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  2. ゆるポタ 様

    おはようございます。
    何時もコメントを頂き有難うございます。

    今は坂の長さが延びてそれほどの坂道ではありません。
    昔は急勾配で更に雨が降ると地面がぬかるみ、上るのが大変だったようです。またこの辺りは国分寺崖線と言って多摩川によってできた崖地で高低差のある場所です。

    そちらは雪が降っているのでしょうか?
    その分、春到来の喜びはひとしおですね(^^

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  3. 「たまらん坂」、その時代時代にいろんな人々の思いがある坂なんでしょうね~きっと。

    先週BSでオランダ・グローニンゲンの自転車事情を1時間放送してはりました。
    町並みにも溶け合う自転車・・・ガバナーもきっと映えるな~お思いながら見ておりました^^

    マカロンのお店、小窓にリサガスが鎮座してる!?
    可愛い演出ですね・・・

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  4. jun.skywalker 様

    何時もコメントを頂き有難うございます。
    僕もBSでその番組を拝見しました。
    グローニンゲン、自転車天国のような街でしたね。
    ちっと行けないけれど、ちっと行ってみたい街です。
    そして前の箱に子どもや荷物が乗せられる自転車、あれ欲しいです(^^

    マカロンの店、雰囲気もよくお味も良かったです。東京へお越しの際に覗いてみてください。

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