Guv'norのジレンマ 2. プロムナードハンドルとステム 他(Guv'nor' dilemma 2. Left Bank Handlebar, Ene Ciclo Stem and etc.)

パシュレイ ガバナー ヴェロオレンジのプロムナードハンドル レフトバンクハンドルバー ダイアコンペのENE CICLO ステム、DC189 オポジット ブレーキレバー ブルックスのマイクロファイバーバーテープ 麻ひもにシェラックニス
1930年代のパスレーサーを模したGuv’norの意匠はとても気に入っています。一方で私にはいまひとつ乗車位置が定まらず、少し長く乗ると足腰が痛くなることもありました。もっと楽な姿勢でGuv’norに乗れるように思い切ってハンドルバーをノースロード型からプロムナード型に変更しました。
幾つかの候補がありましたがプロムナード型のハンドルバーもVelo Orangeの製品、Left Bank Handlebarにしました。その理由はハンドルバーの幅が私の肩幅に近い寸法なので無理のない姿勢でハンドルバーが握れそうであること。またハンドルバーの握りの位置が高いので上体を起こして楽な姿勢で乗車できると考えました。更にグリップの部分が長いためハンドルバーを握る範囲が広く取れて、尚かつスターメーアーチャーの変速レバーも取りつけ易いと考えました。実物が届いて仮付けをしてみると想像よりもハンドルバーが大きく感じて見た目の印象はあまりよくありませんでした。しかし実際に自転車に乗ってみると、思惑どおり両腕を下ろした位置にハンドルバーがあるので肩肘を張らずに寛いだ姿勢でハンドルを操作することができました。巴里の左岸ハンドルバーという名前どおり優雅に自転車を走らせることができるので結構気に入ってしまいました。

Guv’norの標準のステムは日東のテクノミックNTC-150(ポスト長150mm 突き出し100mm)なのですが、テクノミックにLeft Bank Handlebarを仮付けして試した結果、もう少しステムを高くした方がよいと思いました。市販されているクイル型のステムについて調べてみて日東のテクノミックNTC-150よりもポスト長が少し長いヨシガイのEne Cicloステム(ポスト長180mm 突き出し100mm)に変更することにしました。ポスト長についてもう少し詳しく説明すると、ステムの最大高さは日東のテクノミックNTC-150が85mm、対してヨシガイのEne Cicloステムが110mmなのでテクノミックよりも高さが25mm高くなりました。交換したヨシガイのEne Cicloステム(最大高さ110mm)は日東のNTC-150(最大高さ85mm)とNTC-225(最大高さ150mm)の間を埋める数少ないクイル型ステムで品質も良くまた手頃な価格も魅力的な製品でした。

ブレーキレバーはハンドルバーがすっきりして見えるオポジット型にしました。ステム同様にヨシガイの製品で旧DC189の復刻版ということです。DC189は全て金属部品で構成されているので私がPashley TSRにつけているDC188よりも少し立派に見えます。DC189で残念なことはDC188よりも価格が2倍以上も高くなったことです。なおオポジット型のブレーキレバーはヨシガイの他にTEKTROのRX4.1という定評のある製品がありますが、今回はハンドルバーの内外径との関係からTEKTROのRX4.1を取りつけることができませんでした。

DC189には専用のグリップがついていないためハンドルバーにBrooksのMicrofiber Bar Tapeを巻きました。革のバーテープよりも厚みがあるのでハンドルバーにバーテープを巻くと芋虫のようで見た目の印象は良くありません。一方で厚みがある故にクッション性があって握り易く、汗や水にも強い特徴があります。また革のバーテープよりもだいぶ手頃な価格なので今後バーテープを交換することを考えると実用的で良い製品だと思います。なおバーテープの端には麻ひもを巻いてその上にシェラックニスを塗布しました。黒の電気テープよりも遥かに趣がある仕上がりになりました。

スターメーアーチャーの変速レバーを交換しましたが、元々Guv’norについていた懐古趣味的な変速レバーの方が私は操作し易いように思いました。

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