Pashley Moulton TSRのサドル カンビウム C17(About Brooks Cambium C17 Saddle)

Pashley Moulton TSR Brooks Cambium C17 Saddle

Pashley Moulton TSRにBrooksのサドル Cambium C17をつけました。

Brooksから新世代のサドルとしてCambium C17のモニター募集の知らせを受け取ったのが2013年の4月でした。以来いつも気になっていたサドルでしたが、遅まきながら私もCambium C17を使ってみることにしました。まだあまり距離を乗っていないのですが少しだけCambium C17の印象を書き留めておこうと思います。

従来の革からゴム素材に変わったBrooksの新世代のサドルCambiumはどのような乗り心地なのか?私は興味と期待を持っていました。また雨が多く湿度の高い日本において良い状態で革のサドルを維持し続けることには注意が必要なのでCambiumの座面が防水加工がされてメンテナンスフリーであることに魅力を感じました。つまり私がCambiumに対して抱いたイメージは従来の革サドルの味わいは残しつつより快適な乗り心地で、尚かつ革のサドルよりもり取り扱いが楽なサドル。このような良いこと尽くめの製品を妄想して勝手な解釈をしていました。

実際にCambium C17を使ってみると座面がゴム素材でできていることをあまり感じさせません。むしろ従来のBrooksの革サドルに近い感触です。素材がゴムになっても違和感がなくBrooksのサドルの味わいを残していることに感心しました。これはある意味で私の期待に沿うものでした。一方、乗り心地については私が期待していたゴム素材らしく衝撃に対して優しい乗り心地ではありませんでした。まだ慣らされていない真新しい革のサドルに股がっているような、やや硬い感じがしました。なお革のサドルは使用するうちに次第にお尻に馴染んできますが、革と同じようにゴム素材がお尻に馴染むとは思えません。私の個人的な印象ではありますが今のところCambium C17はB17に及ばない乗り心地のように思えました。

モダンアートのような無地のキャンバスで覆ったCambium C17を取りつけると自転車が一層垢抜けて見えます。視覚的にはとても効果的なサドルだと思います。乗り心地に関しては決して柔らかくありませんが今のところお尻が痛くなるということもありません。東京オリンピックに向けて最近日本のメディアで盛んに"Heritage"(継承すべきもの)という言葉を耳にしますが、新しい材料と技術を使いながら従来のBrooksのサドルの味わいを残していることは見事だと思いました。今後の注目点としては革のサドルが時と共に味わいが出てくるのに対してCambiumのゴムとキャンバスがどのように変化していのくか、また耐久性についても未知な部分があります。Cambium C17を使い続けながら見ていきたいと思います。

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