TSRの肖像 国立市古民家(Sanctuary 3)


ママ下湧水公園から青柳崖線に沿って東へ進むと鬱蒼とした雑木林へ出ます。崖の上には崖線の地形を利用して造られた城山(じょうやま)と呼ばれる中世の居館跡があり、南側は城山公園になっています。(城山は私有地)またこの区域は東京都歴史環境保全地域にも指定され保護されています。


城山公園の南側には国立市の有形民俗文化財に指定されている古民家があります。元々は甲州街道沿いの旧青柳村(現国立市青柳)にあった農家を移築復元したもので、江戸時代後期の建物と推測される典型的な茅葺き・入母屋造りの家屋です。


古民家の内部は土間や囲炉裏の間などがあり、奥の部屋にはひな人形が飾られていました。建物の南側には風よけと日よけのため白樫の高垣(カシグネ)が設けられ、庭にはつるべ井戸も再現されており当時の農家の暮らしぶりを窺い知ることができます。東京にはこのような移築復元された古民家が複数あり、同じように見学することができます。
昔の日本家屋は現代の建物よりも遥かに日本の風景に合っているように感じます。西洋化(米化)した便利な生活にどっぷり浸かり続けている私が言うのも変ですが、生活も含めて本来あるべき姿なのかもしれません。

コメント

  1. 「風よけと日よけのため白樫の高垣」・・・素敵な佇まいですね。
    真夏縁側に座って西瓜やかき氷を食べたらきっと美味しいやろなぁ。
    子供の頃、母親の里(丹波)での思い出が重なります・・・

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  2. Sunctuaruシリーズの写真は、どれも東京の風景とは思えないほどのどかですね。日本人の大きな忘れ物のような気がします。

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  3. jun.skywalker 様

    何時もコメントを頂き有難うございます。
    >子供の頃、母親の里(丹波)での思い出が重なります・・・
    実生活の中でそのような体験(記憶)のあるjun.skywalkerさんを大変羨ましく思います。
    強風や鋭い日差しそして火を遮る高垣は元来日本の気候風土に合うものだと思います。また、戦後の無計画な政策でスギやヒノキなど針葉樹ばかり植林され、カシのような広葉樹が濫伐されたことに憤りを覚えます。

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  4. キヨ 様

    コメントを頂き有難うございます。
    >日本人の大きな忘れ物のような気がします。
    今、正に私たち日本人の生き方が問われているように思います。

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